Kの日々

大沢在昌【著】

• 販売会社／発売会社: 双葉社/双葉社
• 発売年月日: 2006/11/10
• JAN: 9784575235661

商品レビュー

2009/12/09

怒涛の展開

[やま]

三年前の誘拐事件、ヤクザの組長の身代金、8,000万円はどこに消えたのか？裏の探偵業を営む主人公・木（もく）の元に寄せられた調査依頼。少しずつ明らかになっていく「真相」、怒涛の展開から目が離せない。

2025/02/28

探偵をしている木の元にある依頼が持ち込まれた。雑貨屋の女ケイの日常を追う中、ヤクザの影が。誘拐事件の身代金八千万はどこに消えたのか？
伊坂幸太郎のような文章の書き方で親しみあるためか、まあ読みやすい。八千万の行方を追う話なのだが、中国人の名前がこんがらがってくる時はあるもののそれほど複雑でもない。

2018/12/25

元刑事の木（モク）。探偵屋稼業に身を窶す。
暴力団、死体処理者、ヤバそうな刑事と付き合う。
その周りに、中国人と北朝鮮人。
ポジションが、ちょっと悪いな。
そのために、物語のスケールがちっちゃくなってしまう。
組長を8000万円で誘拐するように指示したメール男。
このメール男が、誰なのかがポイントだけど、ふーむ。
すぐに誰なのか、わかってしまう。
そして、殺された李の恋人だった　K。
健気でしたたかで、なぜ李をすきになったか、
わからないが、死んでも、まだすきなところが、かわいそう。
そんなKのイメージが全く湧いてこない。

盛り上がりもなく、ふーむ。終わった。
そんな風に終わるのかよ。
死んだ李まで登場させて。未練がましい。
ハードボイルドになりきれず　半熟だった。