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アレクサンドリア四重奏(1) ジュスティーヌ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2007/03/30 |
| JAN | 9784309623016 |
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アレクサンドリア四重奏(1)
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アレクサンドリア四重奏(1)
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
30年前、池澤夏樹さんの「小説の羅針盤」を読み、いつか読まなければと心に刻んだ本。その時点では絶版になっていたが、2007年に改訂出版され、そしてまた絶版。 電子書式なんて御免被るので、古書店のサイトとBookoffで検索し、時間が掛かったが4巻収集。 名前が明かされない主人公...
30年前、池澤夏樹さんの「小説の羅針盤」を読み、いつか読まなければと心に刻んだ本。その時点では絶版になっていたが、2007年に改訂出版され、そしてまた絶版。 電子書式なんて御免被るので、古書店のサイトとBookoffで検索し、時間が掛かったが4巻収集。 名前が明かされない主人公、イギリス人で高校の教師で作家。ギリシャ人で踊り子の恋人、メッリサ。主人王を誘惑するユダヤ人、ジュスティーヌ。彼女の夫で、巨大な財産を有するネッシム。4人の関係の物語だが、多くは主人公とジュスティーヌの逢引きにページが割かれている。 (適当にページを開いて引用) 彼女はポンペイハウスの円柱の裏手にあるあの崩れ落ちた残骸のなかで、とつぜん、外壁の上や折れた円柱に腰をかけ、いましがた頭に浮かんだばかりの考えに打たれて抑えがたい悲しみにひたるのだが、ぼくはそういう仕草が好きだった。「あなたはほんとうにそう信じて居るの?」彼女があまりにも強い悲しみをこめてそう言うので、ぼくは感動し、同時に面白くも思った。「どうして笑うの?あなたはいつもいちばんまじめなことを笑う。ああ、悲しいのがほんとうじゃない?」もし彼女がぼくを知りぬいていたら、あとで悟ったろう、心の奥底で感じ、人間の思想の解きほぐしがたいからみ合いを意識にしてる者には、たったひとつの反応の仕方しかないー皮肉なやさしさと沈黙しかないということを。 ぬっとりと肌にまとわりついてくるような文章。苦しくなってときどき、水面に出て息継ぎしないと読み続けらない。読了するまで時間がかかってしまった。 登場人物以上にアレキサンドリアという都市が主人公と感じる。古代からの植民地。帝国主義的文学という批判も納得する処もある。登場人物たちも皆、根無し草のようだ。
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風邪で寝こんでいる間に、ふだんあまり読みつけないようなものを読んでみた。 退廃的な植民都市のお話し。あふれかえる比喩や、長まわしの独白には辟易としたが、「ああ、小説を読んだ」という手ごたえはのこった。
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三島由紀夫が、「20世紀最高傑作の一つであり、優にプルースト、トーマス・マンに匹敵する」といって絶賛したことで有名な作品。本当にそこまですごい作品かはわからないけど、三島の「豊饒の海」の4部作は、この4部作に影響を受けている可能性はありそう。 この4部作は、アインシュタインの相...
三島由紀夫が、「20世紀最高傑作の一つであり、優にプルースト、トーマス・マンに匹敵する」といって絶賛したことで有名な作品。本当にそこまですごい作品かはわからないけど、三島の「豊饒の海」の4部作は、この4部作に影響を受けている可能性はありそう。 この4部作は、アインシュタインの相対性理論の4次元の概念を踏まえた(?)複雑な構成になっている。 第1部は1人称の話者によるロマンティックな恋愛小説で、ここは比較的シンプルなのだが、話者は過去の出来事を再構成しながら、書くという形になっていて、話は時系列どおりには進まない。 第2部では、この第1部の物語が他の人物の観察から再構成されていく。第一部のロマンティックで絢爛豪華?な文体は退潮し、より現実主義的でシニカルなものに変化する。 第3部では、同じ物語を3人称で過去からの流れも含めて語る話しとなり、ちょっとミステリー小説みたいな感じになる。第3部が一番客観的なもので、もっとも全体的な視点からの物語ではあるが、それでもどの視点が絶対に正しいというわけではない一種の「藪の中」な話。 そして、第4部で初めて物語の時間は前にすすみ、第1〜3部のその後となる。ここで話者がふたたび一人称で語り始めて、第1巻のロマンティックな文体がある程度戻ってくる。が、ここでも違う作家の日記の引用が入り、全く違う視点と文体が入り込んでくる。 前回読んだときも印象的だった最後の一文に今回はより深い感慨があった。 この小説は、30年以上前に読んでいたのだが、今回、2007年の新訳で読み直して、ほとんど内容を覚えていないことを発見した。で、わたしがこれを読み返したかったのは、結局のところ第1部のロマンティックな物語だったんだな〜と思った。 が、わたしもこの30年で成長したようで、1部のロマンティックな物語ややや甘い感じがして、2部以降の展開が面白かったな。 ちなみにこの訳は、高松さんが40年ぶりに改訳したもの。 訳者あとがきの回顧も楽しい。 初訳の編集担当だった坂本一亀との関係で、「50年毎の初夏の日差しの明るい日曜日に、窓を開け放って仕事をしていると、同じ沿線の2駅ほど離れた町に住む坂本が自転車で訪ねてきた。散歩の途中だと言っていたが、心配になって様子をみにきたということもあったのだろう。後ろの台に5、6歳くらいの男の子が乗っかっていた。その子供が長じていまをときめく音楽家になったのかどうか。」 あ〜、坂本龍一の父親は編集者だったんだよな〜。たしか。
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