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平家物語ハンドブック
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平家物語ハンドブック

小林保治(編者)

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平家物語ハンドブック

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 三省堂/三省堂
発売年月日 2007/02/25
JAN 9784385410524

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2025/12/11

『平家物語』の教材研究をするのに買った一冊。「ハンドブック」というだけあって、『平家物語』について知りたいと思ったときに抱く基礎的な疑問に、網羅的に答えてくれる。授業作りをしていくうえで「ここの情報ほしい」となったとき、引いたりするにはちょうどいいボリュームと内容だと思う。 相...

『平家物語』の教材研究をするのに買った一冊。「ハンドブック」というだけあって、『平家物語』について知りたいと思ったときに抱く基礎的な疑問に、網羅的に答えてくれる。授業作りをしていくうえで「ここの情報ほしい」となったとき、引いたりするにはちょうどいいボリュームと内容だと思う。 相変わらず魅力的なのは、『平家物語』と作者のくだり。『平家物語』に単独の作者を想定することにはあまり意味がなく、「『平家物語』が生成されてきたであろう「場」を改名することに力を注いでいる」という。現代の小説では、まずあり得ない生成のされ方をしているというところが、いかにも「古典」っぽくて好きである。 授業づくりを考えるうえで、この部分は、けっこう大事なところなのではないかという気もしている。というのも、古典作品をわざわざ読む意義は何かを考えるうえでも、こういった「古典ならでは」の事情は、まず最初に思い浮かべる要素だと思うからだ。 まず、中高生が『平家物語』と聞いたら、誰かが=一人の作者が作ったということを思い浮かべるだろうと思う。そこが間違っていることを指摘したうえで、「一人の作者」が作ったのではないことによる物語上の何かを言えることは、古典のテクストを読む意義につながるのではないか。 そう考えてくると、テクストの切り取り方にも、かなり心配りをした方がいいように感じてくる。特に有名な冒頭なんかは、いかにも一人の作者や単独の語り手を想起させやすい始まり方をしているように思われるからだ。 ある章段だけを切り取って、そこから何かを読み取ることは、殊に『平家物語』にとっては、特にそのテクストを読む価値を減退させるように思う。この複数の声が含まれているという特性を、中学生であってもうまく感じ取れるようにいくつかの章段を読ませていくことを考えたくなる。 大分、本の内容そのものからはかけ離れた話になってしまったが、というようなことを考えていくうえで、教材研究の基礎資料として、素人が持っておくには、ちょうどいい本なのだということだと思う。

Posted by ブクログ

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