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絵具屋の女房 文春文庫
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絵具屋の女房 文春文庫

丸谷才一【著】

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絵具屋の女房 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2007/03/10
JAN 9784167138189

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絵具屋の女房

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4.2

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2022/10/16

今週読んだのは、仕事がらみのものは除いて、これ1冊。 相変わらずの丸谷大先生の博覧強記ぶり。 どんなことにも、背後には恐ろしく広い文脈がある。 多くの知識に支えられている。 それが惜しみなく披歴されるのがこの人のエッセイであった。 何の役に立つか、なんて気にしちゃいない。 読者...

今週読んだのは、仕事がらみのものは除いて、これ1冊。 相変わらずの丸谷大先生の博覧強記ぶり。 どんなことにも、背後には恐ろしく広い文脈がある。 多くの知識に支えられている。 それが惜しみなく披歴されるのがこの人のエッセイであった。 何の役に立つか、なんて気にしちゃいない。 読者もそんなこと求めちゃいない。 朝鮮出兵をした秀吉が、明・清の小説でどんな風に出てくるか。 徳富蘇峰、国民新聞と桂内閣の「癒着」。 しかめっ面で扱われそうなこんな話題も、さらりと扱われる。 「蘇甘栗使」(大饗の時朝廷から大臣に贈られる甘栗と蘇の使い)なるものが存在したこと。 甘栗談義はなかなか面白く、日本の、水飴を使って煎る「天津甘栗」は、中国にも進出してなかなか好評だとかいう話に、むしろ反応してしまう。 この巻では割とお色気ネタが多いかも。

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2020/09/23

確かに面白いですよ。 ・忠臣蔵の大星由良之助の由良の由来 ・本のジャッケトの考察 ・長い槍と短い槍の優劣の顛末 ・徳富蘇峰論ー政府寄りだったが、日露戦争時の判断は見事 ・糖尿病に効くシャーマンの薬 ・明治天皇も大正天皇も養子だったこと ・獄中で敬愛された市島謙吉と安部譲二 ・古代...

確かに面白いですよ。 ・忠臣蔵の大星由良之助の由良の由来 ・本のジャッケトの考察 ・長い槍と短い槍の優劣の顛末 ・徳富蘇峰論ー政府寄りだったが、日露戦争時の判断は見事 ・糖尿病に効くシャーマンの薬 ・明治天皇も大正天皇も養子だったこと ・獄中で敬愛された市島謙吉と安部譲二 ・古代のチーズの蘇と栗の話 ・名講義の大学教授 ・野球に熱中したインディアンのプエプロ族 ・児雷也の由来 どれもかなりの蘊蓄で、読んで満足。しかし、「あのボタン」ではエロ爺大爆発。クリトリスを発見したマテオ・レアルド・コロンボ(16世紀の解剖学者)を大絶賛して、発見時を描写した文章を引用し、クリトリスに関することを長々と論じる。実に楽しそうなんだよなあ。

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2019/01/01

丸谷才一のエッセイは大好きだ。どれをとってもはずれがない。楽しく読めます。 ・・・が、今回はちょっとだけ「ん?」と思った。前に読んだ話だなぁとか(もちろんまったく同じではなく、その続きであったりするのだけど)、話が脱線するなぁとか、ちょっと残念なところもあった。(ので、星ひと...

丸谷才一のエッセイは大好きだ。どれをとってもはずれがない。楽しく読めます。 ・・・が、今回はちょっとだけ「ん?」と思った。前に読んだ話だなぁとか(もちろんまったく同じではなく、その続きであったりするのだけど)、話が脱線するなぁとか、ちょっと残念なところもあった。(ので、星ひとつを減じて4つとしよう) 扉のところの文章がとてもよかった。 老いの寂しさと、その中にある風雅、とでも言おうか。

Posted by ブクログ

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