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オカルトの帝国 1970年代の日本を読む
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青弓社/青弓社 |
発売年月日 | 2006/11/28 |
JAN | 9784787232663 |
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オカルトの帝国
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オカルトの帝国
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商品レビュー
2.5
3件のお客様レビュー
80年代を扱ったオカルトの惑星を読んだのでついでに 読んでみたのだが、こちらも総花的であり散漫であり、 それほどの内容ではなかったと思う。歴史として日本の オカルトを追っていくなら、やはり一人の筆者による通史で なければならないと思う。
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70年代日本のオカルトブームを、11人の研究者が各ブームごとに分かれて分析した論文集。ブームとして本書に取り上げられたのは、ノストラダムス、心霊写真、妖怪、日本沈没、横溝正史、エクソシストなど。 オカルトという言葉が日本で広く知られるようになったのは、オカルト元年と言われた197...
70年代日本のオカルトブームを、11人の研究者が各ブームごとに分かれて分析した論文集。ブームとして本書に取り上げられたのは、ノストラダムス、心霊写真、妖怪、日本沈没、横溝正史、エクソシストなど。 オカルトという言葉が日本で広く知られるようになったのは、オカルト元年と言われた1974年、『エクソシスト』公開から。 なぜ70年代なのか?第1章オカルト・ジャパン・シンドロームは以下のように分析する。 まず50年代後半、「怪奇」を題材とする作品の映画が作られたが、それは「奇形」をモチーフとするものであった。この背景には、手足が変形し、「奇病」と言われ、原因不明で、憑きもの筋や祟りと言われた水俣病を中心とする公害病への恐怖心がある。 続く60年代で重要なのは「怪奇」の分化。楳図かずおの恐怖マンガに始まるグロテスクな外見からによる「怪奇」ではない、心理的に訴える「恐怖」がモチーフの新しいジャンルが開拓されたこと。 60年代後半には、この外見から独立した心理的恐怖という意識の方向性が、さらに外部世界/内部世界へと二極化していく。外部からの恐怖は怪獣もので、内部からの恐怖は平井正和の『幻魔大戦』に見て取れる。 『幻魔大戦』は外部からの恐怖を描くマンガではあるが、より重要なのは超能力という秘められた力に目覚めた主人公が、自分自身に対して持つ恐怖。 続く70年代前半でオカルトは定型化され、消費されるようになる。『エクソシスト』が公開されたのは、こうした日本化されたオカルト的基盤が準備された時代だった。
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世界的には冷戦(核戦争の恐怖)、国内的には公害問題を背景にした世相が、日本の1970年代オカルトブームの背景にあったことが分かる。第一章参照。
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