サム・ホーソーンの事件簿(5) 創元推理文庫

エドワード・D.ホック【著】, 木村二郎【訳】

• 販売会社／発売会社: 東京創元社/東京創元社
• 発売年月日: 2007/06/15
• JAN: 9784488201074

商品レビュー

2020/01/11

サム・ホーソーンの事件簿第五弾。

また町長が殺された。
ほんとに次から次へと町長が殺される町だ。
長年（？）読み続けているので、
有蓋橋や黒人医師がまた登場したのも楽しい。
ホーソーン医師本人が語りだす、というスタイルが変わっていたのは
それはそれで良かった。

事件としては、
妊婦を装った事件、
棺桶に殺されたばかりの死体も入っていた事件や、
案山子の中に死体が発見されたが面白かった。

問題は、二人目の看護師さんも去っていってしまったこと。
パートナーとしてあちこち一緒に出掛けたりしてたし、
今度こそ結婚するのではと思っていたのに。
美人の獣医師が来たせいなのだろうが、どうなることやら。
一人目の看護師さんのエイプリルが子連れで帰ってきてくれて良かった。

前にも出てきたが「墓地」でピクニックしたり、
本を紙で包んでひもを結んだりとか、
ウイドーズ・ウォークと呼ばれる露台というか見張り所がついた家とか、
古いアメリカ文化が面白い。

2013/02/02

シリーズ最初の事件現場で再度事件が起こる話が入っていますが、割と珍しいですよね？
時代背景として、とうとう第二次世界大戦が始まり、田舎も不穏な空気が流れ始めます。
それにより、レギュラーの出入りが発生したりと、長いシリーズの中でも空気感が変わっている話が多かったように思います。

2008/07/20

『消えたロードハウスの謎』
ジャックとベティーの夫婦が酔ったまま運転したどり着いたロードハウス。道を間違いバックした時にレニーという名の男をひいてしまった。病院に担ぎ込まれたレニー。しかし死因は射殺。消えたロードハウス。全焼したサイの納屋と親独派のパーティーの謎。忍び寄る戦争の影。

『田舎に立つ郵便受けの謎』
配達した書籍が消えるという謎。書店の店主ジョシュ・ヴァーノンの相談。サムの目の前で起きた事件。配達先エアロン・ドヴィルの郵便受けから取り出した書籍の爆発。彼の妻の死の秘密。

『混み合った墓地の謎』
墓地の管理委員になったサム・ホーソーン。評判の良くない監督ガンザー。埋葬の日に２０年前に埋められた棺からあらわれた管理委員のハイラム・マリンズの遺体。持ち去られた被害者のカラーから犯人を推理するサム・ホーソーン。

『巨大ミミズクの謎』
アントワープから手に入れた新しい土地を耕すためにトラクターを出しに行ったゴードン・コールが遺体で発見された。胸に残されたミミズクの羽。彼の小屋を探るポリー・ケッチャム。ゴードンとの密会でおとしたイヤリングが引き起こした事件の秘密。

『奇跡を起こす水瓶の謎』
ホール夫妻が聖地のお土産として購入してきた「奇跡を起こす水瓶」。それを受け取ったリタが毒殺された。水をワインにかえる水瓶の中のワインに混入された青酸。妊娠していたリタ。サムとコールに助けを求めるリタの電話。

『幽霊が出るテラスの謎』
『白鯨』の作者メリヴィルの由来がある博物館での失踪事件。テラスから消えたケン・エインズコット。親ドイツのエインズコットと周囲の関係。捕鯨博物館のモリの秘密。

『知られざる扉の謎』
戦争中のイギリスからの孤児たちを引き取る計画を立てる修道院。町長のダグ・ストークの修道院訪問。修道女たちと歩きながらサム・ホーソーンの目の前から消えたストーク町長。

『有蓋橋の第二の謎』
かつてサム・ホーソンが解決した「有蓋橋の事件」をモデルにしたセレモニー中に何者かに殺害された新町長サマーセット。いかがわしい取引を請け負うスウィーニー・グリッパーと事件の関係。町長の甥の事故死の真相。

『案山子会議の謎』
「案山子会議」と名付けられたイベントでの事件。アーリー・コンスタンスが自ら作った案山子の中から遺体で発見された。事件直前サム・ホーソーンの診察を受けていたアーリー。駆け付けた救急隊員の秘密。何者かとの口論の後に射殺されたソニー。予備に作られた案山子の秘密。

『動物病院の謎』
ノースモントに新しくできた動物病院。獣医アナベル・クリスティとサム・ホーソーンの出会い。動物病院で殺された入院中のネコ。密室の中での殺害事件。猫の飼い主の宝石に隠された秘密。

『園芸道具置場の謎』
鍵のかかった園芸道具置場で殺害されたダグラス・オバーマン。妊娠中のアンジー。保安官助手フェリックスの娘とダグラスの関係。

『黄色い壁紙の謎』

『レオポルドの密室』