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男たちの数寄の魂
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男たちの数寄の魂

井尻千男【著】

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男たちの数寄の魂

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 清流出版/清流出版
発売年月日 2007/05/02
JAN 9784860292065

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2024/09/23

保守派のジャーナリストによる茶人列伝&茶室建築記的な。参考文献は巻末に列挙されているけど、本人も本分で言及しているように文献史学的には確からしくない記述も多い。そうだとしても、著者の茶の湯観には同意するところや新たに目を開かれるように思うところが多々あった。 ますば近代数...

保守派のジャーナリストによる茶人列伝&茶室建築記的な。参考文献は巻末に列挙されているけど、本人も本分で言及しているように文献史学的には確からしくない記述も多い。そうだとしても、著者の茶の湯観には同意するところや新たに目を開かれるように思うところが多々あった。 ますば近代数寄者たち。松永耳庵、益田鈍翁、原三溪、畠山即翁、根津青山、五島慶太、小林逸翁、高橋菷庵、石黒况翁、井上世外。特に石黒子爵は一般的な地名度は低いだろうに取り上げており、高橋菷庵が残した彼の乃木大将追懐茶会の道具は凄まじいの一言。 そこから信長、秀吉、利休、宗二、織部、遠州、石州、不昧、井伊直弼、回って井上世外。 信長は茶の湯を男たちの実存感覚の対峙にした。その実存感覚の修羅が町人にはなかった、宗二や利休が秀吉に殺されたのはそこを巡る私憤だった。美学の覇権が必要なのはヒトラーやスターリンもそうで、秀吉もそうだった。家光の東照宮と遠州の桂離宮という美意識の対峙。仏から儒への転換期、証拠立てるような思想的文言を残していないのはそうだが、おれが思うに遠州の書捨ての文は儒教的価値観が見える。利休の茶が有していた相応の毒が遠州や石州らによって解毒された、つまり乱世の利休の茶と儒学によって秩序づけられた泰平の茶の違い。遠州のきれいさびは大名たちの思考と結びつき、石州は天作のわびを深めようとしており、主に旗本や御家人を意識したのではないか。 老松の死(1980年代か)と茶室建設。中板は馴れ合いにならないようにという適度な緊張感を求めた武将が創案したとする節。わび急がずに書院風の小間茶室に落ち着いた頌文亭。

Posted by ブクログ

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