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人間万事塞翁が丙午 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/01/20 |
JAN | 9784101267043 |
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人間万事塞翁が丙午
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人間万事塞翁が丙午
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
「青島幸男」の処女小説作で第85回直木三十五賞(1981年)受賞作品の『人間万事塞翁が丙午(にんげんばんじさいおうがひのえうま)』を読みました。 「道尾秀介」作品の『向日葵の咲かない夏』読後… 良くできた作品だと感心しつつも、後味の悪さが残っていたので、心が癒される作品を読みた...
「青島幸男」の処女小説作で第85回直木三十五賞(1981年)受賞作品の『人間万事塞翁が丙午(にんげんばんじさいおうがひのえうま)』を読みました。 「道尾秀介」作品の『向日葵の咲かない夏』読後… 良くできた作品だと感心しつつも、後味の悪さが残っていたので、心が癒される作品を読みたくなり、本書を選択しました。 -----story------------- 激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、いきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。 直木賞受賞。 呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋「弁菊」。 人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁いできた「ハナ」は、さまざまな事件に出遭いながらも、持前のヴァイタリティで乗り切ってゆく。 ―戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、自らの生家をモデルにいきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。 ----------------------- 下町の弁当屋「弁菊」へ嫁いだ「ハナ」の人生が活き活きと描かれた人情味溢れる物語で、以下の5章で構成されています。 ■昭和十二年秋 ■待人来タラズ ■勝利ノ日マデ ■1949・夏 ■おしまいチャンチャン 亭主の「次郎」が二度も召集され、その間、弁当屋を切り盛りしたり、 空襲に備えた建物疎開で自宅兼弁当屋を追い出されたり、 義父と亭主の妾に悩まされたり、 息子の悪童に振り回されたり、 戦後の混乱期に旅館を始めるが、トラブル続きでなかなか経営が軌道にのらなかったり、 と、波乱万丈な人生ですが、下町に生きる仲間等に支えられながら、強く逞しく生きていく「ハナ」の姿に共感しながら一気に読めました。 愉しく読めましたね。 「ハナ」は丙午生まれということで、結婚する際にひと揉めあるのですが、、、 私もひと回り違いの丙午… 60年も違うのに、迷信は生きていたようで、極端に人口が少ない世代なんですよねぇ。 次の丙午まで、あと13年… そのときも出生率が低くなるのかなぁ。 あと気になったのは、妾について家族や世間が寛容なこと… 当時は姦通罪という制度が残っていたと思うので、不倫については御法度だと思っていたんですよね。 ちょっと不思議な感じでした。 今ではなかなか理解できない感覚ですね。 そういえば、「ハナ」は「青島幸男」の母親がモデルなんだそうです。 「ハナ」のバイタリティのある生き様は、「青島幸男」にキチンと伝わっているんでしょうね。
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再読 丙午生まれの女性視点で昭和前期の一家族を描いた自伝的時代もの 作者のキャラクタからとっても色眼鏡掛けられて見られる本作だが 文句なしに良くできた傑作 笑いも悲しみも昭和の匂いも狙いすまして描かれているのに 一切隙がなくそれでいて照れもちゃんと感じさせる絶妙な塩梅 主人公を含...
再読 丙午生まれの女性視点で昭和前期の一家族を描いた自伝的時代もの 作者のキャラクタからとっても色眼鏡掛けられて見られる本作だが 文句なしに良くできた傑作 笑いも悲しみも昭和の匂いも狙いすまして描かれているのに 一切隙がなくそれでいて照れもちゃんと感じさせる絶妙な塩梅 主人公を含めて各キャラクタへの距離感が見事 現在の放送作家ごときには真似できない圧倒的境地
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時代を家族と共に駆け抜けた話。 人生楽あり苦がもっとたくさんありですね。 戦中戦後の雰囲気が間近に感じられた
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