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氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/02/27 |
JAN | 9784103040316 |
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氷上の光と影
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
長年フィギアスケートの取材を続けている田村明子さんの、初のフィギア関連本。 ソチ五輪を前に、彼女の著作を古い順に読んでみようと手に取った。 本当に様々な選手、コーチ、振付師、ジャッジなどに緻密な取材を重ね、非常に興味深い内容だった。 特に「ケリガン襲撃事件」と「ソルトレークシテ...
長年フィギアスケートの取材を続けている田村明子さんの、初のフィギア関連本。 ソチ五輪を前に、彼女の著作を古い順に読んでみようと手に取った。 本当に様々な選手、コーチ、振付師、ジャッジなどに緻密な取材を重ね、非常に興味深い内容だった。 特に「ケリガン襲撃事件」と「ソルトレークシティ五輪での審判買収問題」の詳細が、個人的にはとても興味深かった。 「大ちゃんラブ♡」的な、表面的にしかフィギアを見てない人にとっては「なんのこっちゃ」と思う内容だろうが、長年フィギアを見続けてきた者にとって、これ以上面白いものはない、というくらい。 発刊がトリノ五輪の1年後なので、荒川静香の金メダル獲得まで記載があるが、メインは筆者が取材を始めたアルベールビル五輪前後~長野・ソルトレークシティという印象。 カルガリーやサラエボ五輪についても多少は書かれている。 トリノ以後は、次の著作に期待。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィギュアの過去の主な名勝負を振り返り、その背景の深い所までえぐっていきます。荒川静香の優勝とコーエン、スルツカヤの失敗。ヒロインになり損ねたナンシー・ケリガンと悪役ターニャ・ハーディングの因縁? そして優勝をさらった妖精オクサナ・バイウル。ソルトレイク五輪における採点騒動とその後の新採点システムの導入。カナダ・ペアとロシア・ペアのその後など、興味深いストーリーに富んでいました。光と影というときに何か暗い翳を思い浮かべますが、ただ勝利と敗北を分けたものという意味で使っているという著者の最後近くの言葉でホッとしたように思います。それにしてもハーディングがその後、プロ・ボクサーになったとか、バイウルが17歳にしてアル中になり、飲酒運転で捕まったとか、寂しい末路を感じてしまいました。日本でのフィギュア・ブームと裏腹に米国では人気が低落しているとのこと。フィギュアというスポーツの金との結びつきを改めて感じさせる本でした。
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丁寧な取材の上に成り立っていることがよく分かる本です。 どの選手にも、というどころかどのコーチにもどのコリオグラファーにも、そしてどのジャッジにも、表で光を一心にあびている人、裏方で目立つことはなくてもその光を輝かせるために一生懸命な人、すべてに等しく愛情と敬意と持っている人なん...
丁寧な取材の上に成り立っていることがよく分かる本です。 どの選手にも、というどころかどのコーチにもどのコリオグラファーにも、そしてどのジャッジにも、表で光を一心にあびている人、裏方で目立つことはなくてもその光を輝かせるために一生懸命な人、すべてに等しく愛情と敬意と持っている人なんだなと思いました。読んでてとても温かい気持ちになれます。 そうですよね!ヘンな若い子市場主義なのばっかりが表で騒ぐせいですっかり気持ちはささくれ立ってしまってますけど、関係者の大半はこういう気持ちで見てるんですよね! ソルトレイクでの村主さんの演技前に入った某氏の素っ頓狂なかけ声の下りなどは怒りが込み上げましたが…文面は、そういう試合時の騒々しさなど気にならないくらいの集中力が必要だ、というまとめになるので某氏への批判とかそういう話では全くないのですが、まあそれはそれとして、やっぱり観客は選手への敬意がいると思いますよ。なんか、作者の意図に反して沸々と憎しみが沸いてきて困ります…(笑) それにしても、冒頭からスルツカヤの話ですっかり泣けてしまいました。ソルトレイクでの、自分が銀メダルだと分かったときのあの泣いて怒っているシーンは忘れられませんよ… いろんな胡散臭い事件がいっぱいある競技で、ヘンなごね得狙いみたいなのもあるし、第一採点競技はどのスポーツにしても怪しいところはてんこ盛りにあるし、そうやって裏を見出すと心底ウンザリしてきたりもするんだけど、でもやっぱり選手がリンクにサッと出てくるとそれだけでうれしくなるんですよねえ。
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