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誰も「戦後」を覚えていない 昭和20年代後半篇 文春新書
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誰も「戦後」を覚えていない 昭和20年代後半篇 文春新書

鴨下信一【著】

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誰も「戦後」を覚えていない 昭和20年代後半篇 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2006/12/20
JAN 9784166605477

誰も「戦後」を覚えていない

¥220

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2021/03/02

若干雑駁ながら、同時代史として面白く読めた。戦後を体験した人にとって、あの歴史的事実はこんなふうに見えていたのかという発見になった。 英語、アメリカに対する憧れと出ていってほしいという相反する気持ちがないまぜになっていることや、演歌がない(演歌師というものがあったが、全くの別物...

若干雑駁ながら、同時代史として面白く読めた。戦後を体験した人にとって、あの歴史的事実はこんなふうに見えていたのかという発見になった。 英語、アメリカに対する憧れと出ていってほしいという相反する気持ちがないまぜになっていることや、演歌がない(演歌師というものがあったが、全くの別物)など改めて知ることが多かった。 警察予備隊や逆コースを、アメリカの弾除けにされるという危機感で人々が捉えていたことは興味深い。そのあたりが安保につながっていくのではないか。 ハードボイルドがもたらしたアメリカの文化と日本語の変容、乾いた日本語の発明もおもしろい。 イライラしていた時代というのも言い得て妙だと思う。 水木先生のブリガドーン現象の元ネタが映画だとは知らなかった。

Posted by ブクログ

2017/11/11

戦後の社会史の中でも、庶民の生活史に焦点を当てた一冊。 朝鮮戦争から、庶民の娯楽である歌舞伎、その間のGHQによる内容の改変、歌謡曲、ジャズ、昨今の芸能事務所の創設者、ホリプロ、ナベプロもここから始まっているなどなど、その他、映画に、進駐軍に、文学にと。 日本人の悪い癖、...

戦後の社会史の中でも、庶民の生活史に焦点を当てた一冊。 朝鮮戦争から、庶民の娯楽である歌舞伎、その間のGHQによる内容の改変、歌謡曲、ジャズ、昨今の芸能事務所の創設者、ホリプロ、ナベプロもここから始まっているなどなど、その他、映画に、進駐軍に、文学にと。 日本人の悪い癖、所謂アメリカナイゼーションの走り、現代にまでその潮流は脈々と刷り込まれている。 レッドパージの頃の密告の章を読んでると、政府はこれ正に今再び繰り返そうとしてるね。恐ろしいよ。 読物としては、中々面白い。 とは言え、タイトルが誰も覚えていないなんて書かれてるけど、赤提灯やスナックなんかで飲んでると、割と年配のジイさんバアさんから聞かされる内容だな。 寸分違わぬから、時代の語り部が生きている内に色々と生身の話を伺っておくべきだな。

Posted by ブクログ

2013/03/27

清張が「黒地の絵」で描いた朝鮮戦争の時、集団脱走した米兵たちが一般日本国民を暴行した事件とそっくりの事件が沖縄で続いていること、その事件そのものがまるで知られていないこと(にデビュー前の清張が衝撃を受けたことが執筆の動機になった)。 橋本忍が映画化を企てたが、頓挫したことも併せて...

清張が「黒地の絵」で描いた朝鮮戦争の時、集団脱走した米兵たちが一般日本国民を暴行した事件とそっくりの事件が沖縄で続いていること、その事件そのものがまるで知られていないこと(にデビュー前の清張が衝撃を受けたことが執筆の動機になった)。 橋本忍が映画化を企てたが、頓挫したことも併せて思い出した。

Posted by ブクログ

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