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日本近代技術の形成 “伝統"と“近代"のダイナミクス 朝日選書809
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 2006/11/25 |
JAN | 9784022599094 |
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日本近代技術の形成
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(2007.03.19読了)(2006.12.24購入) 副題「“伝統”と“近代”のダイナミクス」 神さんにクリスマスプレゼントとして買ってもらったので、いつまでも積読しておくわけに行かず、意を決して読み始めました。 明治の初めの日本の産業の勃興期について、その様子を詳細に研究し...
(2007.03.19読了)(2006.12.24購入) 副題「“伝統”と“近代”のダイナミクス」 神さんにクリスマスプレゼントとして買ってもらったので、いつまでも積読しておくわけに行かず、意を決して読み始めました。 明治の初めの日本の産業の勃興期について、その様子を詳細に研究した成果をまとめたものです。主に、紡績業、製鉄所、造船業の三つについて述べています。 第3章までは、1983年にメキシコで、学生に対して行った講義を基にして書かれていますので、比較的読みやすく分かりやすいのですが、そこから先は、専門的で詳細にわたって述べていますので、難しくて読み進めるのが大変でした。 一日70頁ペースで、1週間かかってしまいました。 明治期の殖産興業の詳細について勉強したい方にお勧めです。 紡績業においては、日本の綿花とインドの綿花とアメリカの綿花では、長さが違うので、その長さに適した機械でないと、うまく稼動しないという話が出ています。最初はその辺が分からず苦労したようです。 製鉄においては、燃料として、木炭を使うか、コークスを使うかという問題や、熔けた鉄を冷ます速度により、加工しやすい鉄になったり、加工しにくい鉄になったりするそうです。燃料として木炭を使うほうが、最初は安くつくのですが、使う量がすごいので、だんだん遠くの山になってしまい、そのうち運送料が高くつくようになるということです。 造船業においては、初期の汽船は、帆船に比べて、競争力がなかったそうです。 造船の部品生産では、現場で職人が加工しながら組みつけていたので、時間がかかっていたが、ヨーロッパの現場を見たら、部品生産の段階ですぐ組みつけられる形に作り、現場ではすぐ組みつけが出来ているのを見て、日本でもそのようにしたということです。 拾い集めると、結構面白い話が幾つかあります。 ☆関連図書(既読) 「若い日の生き方」中岡哲郎著、三一新書、1963.05.08 「人間と労働の未来」中岡哲郎著、中公新書、1970.10.25 「コンビナートの労働と社会」中岡哲郎著、平凡社、1974.06.20 「技術を考える13章」中岡哲郎著、日本評論社、1979.06.10 「私の毛沢東主義「万歳」」中岡哲郎著、筑摩書房、1983.09.30 「人間と技術の文明論」中岡哲郎著、日本放送出版協会、1990.01.01 「自動車が走った」中岡哲郎著、朝日選書、1999.01.25 「イギリスと日本の間で」中岡哲郎著、岩波書店、1994.06.15 「鉄の町の記録」鎌田慧著、ダイヤモンド社、1982.10.21 著者 中岡 哲郎 1928年 京都生まれ 1953年 京都大学理学部卒業 定時制高校教諭、企業技術者を経て、 神戸市外国語大学講師、大阪市立大学、大阪経済大学教授を歴任 技術史家 (2007年3月19日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 西欧先進国から移転された技術と、途上国の在来経済との出会いは、しばしば矛盾と混乱を生み出す。19世紀の日本も例外ではなかった。しかしなぜ日本は、アジアやラテンアメリカ諸国と同じように停滞と植民地化への道を歩まなかったのか。近代日本技術を代表する製糸、紡績、製鉄、造船の4つの産業の発展過程を追うと、西からもちこまれた圧倒的な力に対して、サムライほか改革者たちの奮闘、在来産業の積極的な対応・変容と矛盾を克服する努力、その葛藤のなかでもたらされたダイナミックな発展が見えてくる。工業化を支えるのはなにか。「近代技術の形成」という地球史的視点で、開港から近代国家勃興期の足取りをたどる。
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