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タイアップの歌謡史 新書y
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タイアップの歌謡史 新書y

速水健朗【著】

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タイアップの歌謡史 新書y

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 洋泉社/洋泉社
発売年月日 2007/01/25
JAN 9784862481047

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商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2019/11/07

2019年11月6日読了。「タイアップ」の観点で日本の歌謡曲と業界の変化を読み解く本。曲に広告その他メディアがひっついてくるパターン、対象メディアに合わせた曲を展開するパターン、メディアと無関係な曲のパワーで対象メディアをプッシュするパターン、といろいろあるが、このタイアップがテ...

2019年11月6日読了。「タイアップ」の観点で日本の歌謡曲と業界の変化を読み解く本。曲に広告その他メディアがひっついてくるパターン、対象メディアに合わせた曲を展開するパターン、メディアと無関係な曲のパワーで対象メディアをプッシュするパターン、といろいろあるが、このタイアップがテレビ曲が楽曲の原盤権を持つ業界構造故に日本で発達した独自形式である(利益相反に当たるためアメリカなどでは発達し得ない)、という指摘は非常に興味深い…とはいえタイアップは悪いことばかりでなく、タイアップの大御所・山下達郎の言うように「タイアップであるという制約や責任が楽曲のクオリティを押し上げている」という側面もあるのだろう。

Posted by ブクログ

2014/03/30

「近頃はやるのは、タイアップの曲ばかり……なんだかつまんない」  なーんて思ってる人はいませんか(つーかオレだよ)。そういう人は、即刻、認識をあらためてください。日本の「歌謡史」をたどってみれば、「昔っから」、はやるのは「タイアップの曲ばかり」だったのです……とゆーことがよーくわ...

「近頃はやるのは、タイアップの曲ばかり……なんだかつまんない」  なーんて思ってる人はいませんか(つーかオレだよ)。そういう人は、即刻、認識をあらためてください。日本の「歌謡史」をたどってみれば、「昔っから」、はやるのは「タイアップの曲ばかり」だったのです……とゆーことがよーくわかる本でした。  たとえば『リンゴの唄』は映画『そよ風』の主題歌。『青い山脈』も『憧れのハワイ航路』は同盟の映画の主題歌。フランク永井の『有楽町で逢いましょう』は、まず関西の百貨店・そごうの東京進出キャンペーンの一環としてのポスターがあり、さらにそごう提供による同名のテレビ番組があり、その人気をあてこんだ小説までつくられてから、歌ができている(のちに映画までつくられた)。  興味深かったのは、歌番組黎明期のナベプロの役回り。フジテレビ開局の59年、ディレクター・椙山浩一(ドラゴンクエストの「すぎやまこういち」)が手がけた『ザ・ヒットパレード』は、ナベプロ・渡辺晋の協力を得て大成功する。「1年間ギャラはいりません」とまで言った渡辺のねらいは、テレビを“宣伝媒体”として利用することにあったというから、先見の明というべきだろう。また、同プロ所属の植木等による『スーダラ節』にいたっては、初めて原盤制作に進出。それまで旨味を独占していたレコード会社から権利をもぎとったことで、ひとつの楽曲の版権を複数の企業が分け合う現代のタイアップ手法にまでつながっていく。 「CMソング→イメージソング→タイアップソング」という変遷も興味深い。CMソングは、商品のPRのためにつくられる音楽で「コカ・コーラを飲もうよ♪」みたいなやつ。イメージソングはCFから独立したかたちでレコード会社から市販されるもので、『君の瞳は10000ボルト』『時間よ止まれ』などを生み出した資生堂の“イメージソング戦略”に端を発している。そして、基本的には広告業界・スポンサーサイドから提案されるイメージソングとは異なり、レコード会社サイドから「使ってもらえれば、値引きしますよ」的な売り込みがされるのがタイアップソング。「じゅわいよくちゅーるまき」とかのあたりから始まる、ビーイング黄金期を支えたのがこの「タイアップソング」だった。  どーして日本人は、こーまで「タイアップ音楽」が好きなのか? これについては「米国では放送局が音楽出版を持つのは禁止されているのに、日本では許されているので、テレビ局としては自分の子会社が権利を持っている音楽をかければ収益になるのが大きい」というコメントが紹介されている。そもそも日本の「放送の歴史」と「音楽の歴史」は分かちがたく結びついていて、タイアップ的な手法は40年来の既成事実であることが、この本では如実に示されている。 「タイアップとか、そーいう商業主義的な音楽は聴かんもんね」みたいなことは、日本ではちょっと無理っぽい。てゆーか、ここまでみんながみんな「タイアップ」になっちゃうのって、付和雷同とかカラオケ大好きとかそーいう「日本人の習性」が影響しているとしか思えない。あるいは反対に、テレビがそーいう習性を教育してきたともいえるかも。「現在のポピュラーミュージック、歌謡曲の歴史はタイアップや広告との関わりを抜きにして語ることはできない」という終章の一節は、まことにごもっともだと思う。

Posted by ブクログ

2013/04/20

ポカリスエットのCMが好きだった。90年代に流れまくっていたビーイングの音楽が好きだった。あの時代のタイアップが中心に取り上げられているので興味深かったです。

Posted by ブクログ

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