ぺったんぺったん白鳥がくる 動物の短歌 めくってびっくり短歌絵本4

穂村弘【編】, 青山明弘【絵】

• 販売会社／発売会社: 岩崎書店/岩崎書店
• 発売年月日: 2007/02/10
• JAN: 9784265052646

商品レビュー

2023/12/26

動物の短歌14首。
与謝野晶子、斎藤茂吉(2)、北原白秋
島木赤彦、窪田空穂、永井陽子、塚本邦雄
入谷いずみ、喜多昭夫、脇川飛鳥、渡辺松男、永田紅、大滝和子。
どれも動物が出てくるので、親しみやすい。解説と挿画あるのも判りやすいと思う。
このシリーズは「2 サキサキ オノマトペの短歌」が光村に掲載されていて本棚にあるので、並べても良いかなぁと感じた。
この変なドキッという感じの衝撃は巨大イカを知った時と似てる　脇川飛鳥

2022/06/26

めくってびっくり短歌絵本４
穂村さんセレクトの動物の短歌
青山明弘さんの絵がまああ、ラブリーで可愛らしさ満載
おやつが食べたくなる

税務署へ届けに行かむ道すがら馬に逢ひたりあゝ馬のかほ（斎藤茂吉）
「馬」さんと道中会えるなんて、タイムトリップした気分

こはいかに人参色のゆふぐれはひとがみなみな見ゆるお猿に（永井陽子）
夕暮れのひかりの効果が個性的な表現、ほっこりする情景

寂しさに海を覗けばあはれあはれ章魚逃げてゆく真昼の光（北原白秋）
海を覗くと章魚に会えるかな

私の動物の歌　

新入りの楊貴妃二匹が追いかけて白メダカらを隅へ追いやる
（メダカを飼っています）

近づくと朱の尾を揺らし口開けて金魚は餌を血眼で待つ
（もう金魚ちゃんは天に召されたのですが愛をこめて）

2012/08/18

５，７，５，７，７…

たった３１文字か。

これっぽっちの文字が発した大衝撃波により、私は撃沈されてしまった。

　金色の　ちひさき鳥の　形して

　　銀杏散るなり　　夕日の凪に

目を閉じたい、と思った。
歌からそっと離れてひとりになりたかった。

でも、視線の先には、金色の眩しいイラストが先回りしていて
目を閉じることは出来なかった。

そして左のページには歌人の紹介。
そうか～、この方の歌だったのね。
（ちなみに、上の歌は与謝野晶子さん。）

更にそのぺージは見開きになっており、
おおお～っ、全３ページに渡る銀杏の舞いはそれはそれはもう、美しく。

そこにようやくほむさん登場。

この歌を選んでくれたほむさん。

さすがだ。

この歌が大好きなのですね。
この歌をたくさんの人に知ってもらいたくて、一生懸命、選んでくれたのですね。

歌の傍にそっと寄り添う会話のようなコメントから
そんな気持ちが伝わってくる。

とっても素敵な短歌絵本。

シリーズ全部、読みたいなぁ～
（ちなみにこの本は『動物の短歌』）