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揺れ動くニホン語 問題なことばの生態
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京堂出版/東京堂出版 |
発売年月日 | 2007/01/25 |
JAN | 9784490205992 |
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揺れ動くニホン語
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3.5
2件のお客様レビュー
電車ほどではないが揺れ動くといえば言葉。 人間が日々のコミュニケーションに使っているので、変化はどうしてもある。 今回の本は乙女心のように揺れ動くニホン語をテーマにしている。 「〜マセンデシタ」という言い方は見聞きするが、意外にも新しい言い方だった。幕末の...
電車ほどではないが揺れ動くといえば言葉。 人間が日々のコミュニケーションに使っているので、変化はどうしてもある。 今回の本は乙女心のように揺れ動くニホン語をテーマにしている。 「〜マセンデシタ」という言い方は見聞きするが、意外にも新しい言い方だった。幕末の江戸ことばの中で生まれたものだった。 それが定着したのは明治時代半ば。 定着するまで、「〜マセンカッタ」「〜マセンダッタ」「〜マシナンダ」といった形も使われていた。 「そうだったとは今まで知りませんでした」と思う今日このごろであった。 「ことばのすり替え、花盛り」では、感心しないすり替えが載っていた。 1945年3月14日12時に、大阪大空襲に関する大本営発表で、「(略)雲上ヨリ盲爆セリ」としていた。 著者は「猛爆・痛爆」に対する「盲爆」とは苦笑を禁じ得ないと述べている。 評論家の加藤周一は、「終戦」「進駐軍」を取り上げて以下のように指摘している。 日本では、論争になりそうな問題を言い換えたり、ごまかしたり、忘れたふりをして正面からとらえようとしない。 この「伝統芸能」は今も受け継がれて、国会答弁から女子中高生の「援助交際」のような言葉にも反映されている。 2000年10月通称「ぼったくり防止法」が、東京で全国に先駆けて成立した。 この「ぼったくり」という言葉は、関西由来の言葉で法律コトバになるとは珍しいと述べている。 日本語を学ぶと深くて知らないことだらけだ。
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一見、流行を追った本のようにみえるが、さすが田中章夫さん、一つ一つの項に日本語の歴史と方言研究からの目配りがきいていてなるほどと思うことが多い。たとえば、「〜行く」というとき、「へ」か「に」の選択で迷うことがあるが、これは17世紀に日本にきた宣教師の本に「京へ筑紫に板東さ」とい...
一見、流行を追った本のようにみえるが、さすが田中章夫さん、一つ一つの項に日本語の歴史と方言研究からの目配りがきいていてなるほどと思うことが多い。たとえば、「〜行く」というとき、「へ」か「に」の選択で迷うことがあるが、これは17世紀に日本にきた宣教師の本に「京へ筑紫に板東さ」というのがあって、どうももともと地域差のある表現らしい。ただし、今の京都では「に」がふつうで「へ」は改まった場合という意見も紹介している。テレビやメディアの影響で、ことばの交流が起こり、違いがあいまいになってきているのであろう。その他鼻濁音の盛衰、アクセントの変化等他書でも指摘はされているが、田中さん流の解釈があって楽しい。
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