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赤い月(上) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/06/10 |
JAN | 9784167152086 |
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赤い月(上)
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
満州や戦時中の読み慣れない文字が並んでいたけれど、情景が浮かびやすいので読みやすい。その時代の悲惨な光景は読んでいた辛いが、先が気になる本ではある。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1945年8月の満州を舞台にソ連の侵攻により日本人たちが悲劇に巻き込まれる。真っ先に逃げ出した関東軍とその関係者への著者の記述は容赦がありません。そして『大地の子』を思い出させる感動の大叙事詩でした。著者の実母がモデルともいう森田波子は美咲、公平の2人の子供を守るために鬼になると決意しハルピンへの列車の旅が続く。波子が森田勇太郎と結婚に至った若い日の小樽の情景も魅力的ですし、満州での日本の上層階級の生活もエキゾティックで日本離れした感じがありました。『赤い月』という言葉は聖書の黙示録から取ったとのこと。満州の赤い夕陽も印象的ですが、終末的な描写に相応しいタイトルです。
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知人からの貸し出し。 満州に渡った主人公は、夫と酒屋を立ち上げ、繁栄と凋落を味わう。どちらも戦争によるものだ。 主人公の波子が必死に子どもたちを守り抜く姿は共感したい。が、男をたぶらかしてばかりで、家族が気の毒である。人間は欲を持ち、矛盾もするものだが、それにしても自分勝手すぎて不快になってくる。 スパイのエレナ、保安官の氷室、大杉などの周りのキャラクターは良い。個性と芯があり、それぞれ好感が持てる。 当時の満州を知る素材としてはいいかも。
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