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司馬遼太郎対話選集(4) 近代化の相剋 文春文庫
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司馬遼太郎対話選集(4) 近代化の相剋 文春文庫

司馬遼太郎【著】

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司馬遼太郎対話選集(4) 近代化の相剋 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2006/06/10
JAN 9784167663247

司馬遼太郎対話選集(4)

¥330

商品レビュー

3.3

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2016/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6人との対話集であるが、中でも山崎正和との対話(明治天皇)が面白い。 この対談は、山崎がホストとなっておこなわれた、日本の歴代天皇をめぐる連続対談の一つとして行われた。 司馬は天皇と天皇制については、意識的に言及するのを避けてきた。時に明治天皇だけを話題に取り上げるのは「ずいぶんと気の重い」ことだったと、対談の最後で次のように言っている。 司馬「それにしても、今日は疲れました。なぜかというと、私は日本の歴史を見たり感じたりする時に、天皇という存在や制度を、あえて枠外において、または鈍くしか感じずにやってきて、いまでもその方がよりはっきりと現実が見えると思っています。そういう私が明治天皇だけを話題にとりあげるのは、ずいぶんと気の重いことでしたよ」 それでも司馬が山崎との対談に応じたのは、対談の相手として余程相性が良いのだろう。 話は統帥権、中国皇帝と天皇の対比、江戸時代に後水尾天皇と幕府の衝突以降の幕府の介入のような硬い話から、皇室の禄高は公家を含めても五万石しかなく、魚屋や八百屋から残り物を仕入れて、つましい生活を余儀なくされたというエピソードまで、興味深く楽しく読むことができた。

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2015/11/08

根底にあるものを、深く、軽やかに語る。 ・世界各国の原理とそれを持たない日本 ・とことんまでは戦わない日本 ・原理を持てなくても、「独立の精神」を取り戻す。 ・制度の普遍性を意識するか否か ・世界の中の自分を意識するか否か ○不機嫌とは一言で言えば、自分の感情を説明なしにさら...

根底にあるものを、深く、軽やかに語る。 ・世界各国の原理とそれを持たない日本 ・とことんまでは戦わない日本 ・原理を持てなくても、「独立の精神」を取り戻す。 ・制度の普遍性を意識するか否か ・世界の中の自分を意識するか否か ○不機嫌とは一言で言えば、自分の感情を説明なしにさらけ出すことであり、自分の感情について他人と共通の理解を持つことを拒絶する態度だと言える。(227頁)

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2012/11/08

 相剋とは「対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと」なのだとか。日本が近代化するためには何と対立し争ったのだろう。背表紙には「何を学び何を失ったのか」と疑問をながかけている。  印象になのこった箇所は西郷が死んだ6年後、大久保が暗殺されて国のシステムを山県有朋が...

 相剋とは「対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと」なのだとか。日本が近代化するためには何と対立し争ったのだろう。背表紙には「何を学び何を失ったのか」と疑問をながかけている。  印象になのこった箇所は西郷が死んだ6年後、大久保が暗殺されて国のシステムを山県有朋が引きつくことになるのだが、対談の中で司馬遼太郎がいうには「大久保が生きていたら、山県のような小粒が、精神のいじけた天皇制国家をつくるようなことはなかった」といいきるあたりに凄みを感じた。

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