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仁木悦子 名探偵コレクション(2) 櫟ファミリーの全事件-面の巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 出版芸術社/出版芸術社 |
発売年月日 | 2006/04/20 |
JAN | 9784882932949 |
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仁木悦子 名探偵コレクション(2)
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仁木悦子 名探偵コレクション(2)
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
櫟ファミリーの全事件とは面白い副題。 『二つの陰画』 長編。櫟健介・知子夫婦の住むアパートの大家が殺され、持ち前の好奇心で夫婦でおしゃべりしながら探偵する素人探偵もの。密室あるし、謎に次ぐ謎で最高に面白かった。何より夫婦のおしゃべりが楽しい。可愛らしい夫婦だなぁ。 『花は夜散る』 推理作家の母に殺人容疑がかけられ、小学生の息子が母の容疑を晴らそうと級友と奔走する。このお友達が『二つの陰画』ではおむつの外れたくらいだった櫟夫妻の子ども、究介くん! 子どもの両親へのいじらしい気持ちに最後ホロリと涙が…。仁木さんの子どもの描写力。大人の読者としては、両親の離婚については、その方が2人にとってよければ、子どもにとっても良いこともあるのではと思うけれど、この仁木さんの描写ですっかり童心に帰らされてしまった。 『一匹や二匹』 こちらは前述の究介くんが主人公。捨て猫を飼ってくれる人を探している間に殺人現場に入り込んでしまう少年たち!逃げる人影が憧れの音楽の先生の恋人だと気づき、それを警察に言うか言わないか悩んでいる間に真相に気づいてしまう… いやああの両親に来てこの子あり。たくましい! 『あした天気に』 遠足前に靴とばしをしていたら、木に引っかかったぞうくんの靴がなくなってしまい、持ち去った犯人探しに乗り出すぞうくんとたぬきくん。 木に引っかかったんだから背の高いキリンさんでは、と、キリンさんのところに行って「失礼ね」と怒られ、飛び跳ねるうさぎさんでは、とうさぎさんのところへ行ってまた「失礼ね」と怒られ… ミステリというか童話で、発表媒体が母子向け雑誌かなんかだったみたいだけど、読んでびっくり。で、ミステリ風ではあるけど、やっぱり童話だよねえ、これは…。
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何気に好きな作家な仁木悦子。なんか出てくる探偵役が穏やかというか自分の周りにもいそうなかんじや小学生の男の子が探偵というのがほんわかするから好きなんだよなぁ。 櫟一家が住むアパートの大家が密室状態で殺害された。大家は不動産や財産を持っており、身内はアパートに住む姪と甥しかいな...
何気に好きな作家な仁木悦子。なんか出てくる探偵役が穏やかというか自分の周りにもいそうなかんじや小学生の男の子が探偵というのがほんわかするから好きなんだよなぁ。 櫟一家が住むアパートの大家が密室状態で殺害された。大家は不動産や財産を持っており、身内はアパートに住む姪と甥しかいない。この姪と甥に対しても他の店子と同じように家賃を請求しているのだ。姪と甥は葬儀などの準備を行い、気持ちの整理もつかない状態のとき、弁護士がやってきて遺言書があり知らない女に全ての財産を譲ると言い出して…「二つの陰画」 僕のママは小説家。ある日、アシスタントである加持さんがアパートで殺されてしまった。一緒に住んでいた友達の田川さんは叔母の家にいてアリバイがあったが、僕のママはアリバイがなく、警察が考える動機もあったために警察署に連れて行かれてしまった。ママは犯人ではない。僕は自分でその証拠を集めることにした。「花は夜散る」 友達と遊びに出かけた先で、子猫2匹を拾ってしまった櫟究介。何軒かの家を周り飼い主を探していたところ最後の家で女性が殺害されているのを見つけてしまう。そして、逃げ出した犯人も目撃したのだ。2人は通報せずに逃げたが、翌日犯人が逮捕された。その犯人は究介が好きな音楽の先生の婚約者だった。「一匹や二匹」 最初の「二つの陰画」は二転三転して面白かった。もう櫟の奥さまのわくわく感が伝わったわ。旦那さんも好奇心溢れてるから夫婦でいろいろ探って真実や犯人を探したり推理したりしてすごかったなぁ。でも、高利貸しの婆あはいつの時代も殺されしまうのかと思ったし、よくよく読むと殺された大家は「おばあちゃん」という年でもなかった。前にも仁木悦子の話を読んだときに、28歳だったか30歳だったかの女の人に対して、女子高生が「おばさん!」って呼んでたのが違和感あったんだよなぁ。まぁ、今の世でも女子高生にしたら28も30もおばさんか… あとの短編は小学生男子が推理する話でほんわかした。ちょっと親目線になるのか「いくら5年生でも危ないでしょ!」と思わずにはいられなかったが、冒険譚と思えばいいのか。しかし、いくら小学生相手でも人様の個人情報をペラペラとしゃべってしまっていいのか。それは古き良き時代ということか。 仁木悦子の探偵コレクション集。ほんわかして好きだから違うのも読みたい。 2021.5.19 読了
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「猫は知っていた」を読んで以来、仁木悦子さんの作品を夢中になって文庫本で読みあさりました。いまでも、その文庫本は手元にありますが、さすがにカバーも色あせ、中の頁も茶色く変色・・・。 本書は、仁木悦子没後25年にして、作品がハード本で再度出版された嬉しい企画。 仁木作品のなか...
「猫は知っていた」を読んで以来、仁木悦子さんの作品を夢中になって文庫本で読みあさりました。いまでも、その文庫本は手元にありますが、さすがにカバーも色あせ、中の頁も茶色く変色・・・。 本書は、仁木悦子没後25年にして、作品がハード本で再度出版された嬉しい企画。 仁木作品のなかでは、仁木凸凹兄妹コンビ・三影潤のシリーズが多数あり有名ですが、他にも魅力的な主人公が活躍するシリーズがあります。それが、本書に収録される櫟ファミリー(櫟健介と妻・知子、息子・究介)のシリーズ。 本書には、「二つの陰画」「花は夜散る」「一匹や二匹」「あした天気に」が収録されています。
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