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おとこ坂 おんな坂
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞社/毎日新聞社 |
発売年月日 | 2006/07/15 |
JAN | 9784620107035 |
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おとこ坂 おんな坂
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
失踪した憧れの人を追って、男は礼文島に渡った。 想う人が見たものを見つめて、さらにその人を想う「あつもり草」。 人生に迷った女が、ふと誘われて出かけた遠野、花巻で、土地の人とのふれあいの中に未来を見出す──「生まれ変わり」。 「男は生き急ぐが女はゆっくり」と言ったのに先立った、妻の面影を追う「あやかしの町」など、人生のおとこ坂とおんな坂を綴って心にしみいる12編。 (アマゾンより引用) 短編集。 主人公の名前が同じな話があって、同じ人物なのかと思ったら全然違ってた(笑)
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神社などにある、ふた通りの坂。短くて早く行けるおとこ坂となだらかでゆっくり登れるおんな坂。そんな坂道を感じさせる人生の機微を描いた短編集。主人公はほとんどがごく普通の男。おんな坂をゆっくり上るタイプだ。それが以前の知り合いなどに会い、彼女・彼のおとこ坂の人生を振り返る。そしてもう少し違っていたら、そうだったのだろうかと。だれでもあり得るようなちょっとした人生の分岐点。それをおとこ坂おんな坂にたとえて描き、読後感は不思議な切なさが残る。もちろんハッピーエンド的な話もあるが、どちらかというとやるさなさ、まあそうだよね、というようなラストが多い。しかし嫌な感じでは無く、むしろ現実に即していてほっとするような。ちょっとファンタジックというかミステリ系のラスト2作は、まあ、これもここまででよかったな、というところで終わっている。夜、トイレに行ける程度の怖さ(笑)であった。正直私は阿刀田高さんの作品というと「怖い」のでは、と怖じ気づいて読んでいなかった。学生時代聞いていたラジオ番組に、阿刀田高さんのショートショートを朗読するコーナーがあって、どれもとても怖くて、未だにそのイメージが払拭されていないのである。今回、毎日新聞の日曜版に連載していたもの、と知り、たぶん大丈夫と思ったのである。中には怖いものもあったが、おもしろかった。どれもちょっと不思議で、ちょっとシニカル。「つきづきしい」とか「ビヘイビア」とか彼独特のちょっとキザっぽい言い回しも嫌いではない。このテーマでここまで何作も書くというのはさすが短編の名手だな、と思った。少しご都合主義的なところが気になった「ルビコン」などでマイナスして星4つ。
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短編。全12話。 いや〜いい。よかった。人生や人の心の機微を穿つお話がほとんど。この手の阿刀田さんの作品は、私にはいまいちしっくりこないんだけど、今回はそんなセオリーを見事に覆してくれました。 特に好きだったのは、『ルビコンという酒場』、『生まれ変わり』、『恋の行方』、『生き...
短編。全12話。 いや〜いい。よかった。人生や人の心の機微を穿つお話がほとんど。この手の阿刀田さんの作品は、私にはいまいちしっくりこないんだけど、今回はそんなセオリーを見事に覆してくれました。 特に好きだったのは、『ルビコンという酒場』、『生まれ変わり』、『恋の行方』、『生き方の研究』、『あやかしの町』。 阿刀田さんは、人が人生のある地点で体験するであろう悩みや懐古、邂逅などをうまく描くうえ、その悩みなどに、決して答えを出したり、説教したりはしないんだよね。ただ、「こんなことってあるよね」ってことを、切なく、うまく描くの。
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