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歴代首相の言語力を診断する
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 研究社/研究社 |
発売年月日 | 2006/07/20 |
JAN | 9784327376970 |
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歴代首相の言語力を診断する
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3.7
4件のお客様レビュー
素晴らしい才能や情熱、知識を持っていたとしても、相手に伝わらなければ意味がない。 だから、政治家に限らず、何をするにしても、言葉についてもっと学んだ方がいい。 ましてや、リーダーとしてメッセージを発する立場ならば、言語力は必須要件といえる。 読み終えてみて、私の場合、オフィシャ...
素晴らしい才能や情熱、知識を持っていたとしても、相手に伝わらなければ意味がない。 だから、政治家に限らず、何をするにしても、言葉についてもっと学んだ方がいい。 ましてや、リーダーとしてメッセージを発する立場ならば、言語力は必須要件といえる。 読み終えてみて、私の場合、オフィシャルな話し方しか出来ない傾向があると気づいた。(まるで戦時中の首相のよう。) たとえオフィシャルな場であっても、聞き手と連帯を生むような話し方や例えを入れる事で、聞き手との距離はぐっと縮まる。 今の時代に適した言語力について、歴代首相の言葉を徹底的に分析して導かれた理論には、説得力があった。 有名なスピーチや、聞く人の心を捉える人の話し方をもっと参考にしながら、自分の言語力を鍛えたい。
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まぎれもなく歴史的名著です。難しい言語学の言葉は全然出て来ません。語尾を「あります」「ございます」「です」の統計を取ったり、わかりやすい論拠で話を進めます。章ごとに結言があって、学問的に進んでいきます。「診断する」というから、誰かが病的だとか通信簿的なものを期待していたが、よい意...
まぎれもなく歴史的名著です。難しい言語学の言葉は全然出て来ません。語尾を「あります」「ございます」「です」の統計を取ったり、わかりやすい論拠で話を進めます。章ごとに結言があって、学問的に進んでいきます。「診断する」というから、誰かが病的だとか通信簿的なものを期待していたが、よい意味で裏切られて、統計的に総論から分析している。特に東郷・田中・小泉に着目していくのが、著者の趣味を感じながらも、分析しやすいので、読みやすい。2006年なので10年前だが、色褪せない言論で、続編を出してほしい気もする。
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「政治の世界で革命的ななだれを起こしたのは、書かれたことばの力ではない。それは語られる言葉の魔力だけだ」 アドルフ・ヒトラーの言葉だ。 言葉というのはあいまいで、好むと好まざるとにかかわらず、その意味を推理しなければならない。その推理は十人十色、とまでいかなくても、きちん...
「政治の世界で革命的ななだれを起こしたのは、書かれたことばの力ではない。それは語られる言葉の魔力だけだ」 アドルフ・ヒトラーの言葉だ。 言葉というのはあいまいで、好むと好まざるとにかかわらず、その意味を推理しなければならない。その推理は十人十色、とまでいかなくても、きちんと思い通りに伝わるなんてことばかりではない。 これを逆手に取ったような言葉が、かつて使われた抽象的な言葉、「お守り」のように使われた言葉たちだ。 国体、皇道、翼賛、奉賛、大日本、国民精神、八紘一宇、のような。 一寸前に、歴代首相の演説を文字起こしした本を読んだ。その本はあまり解説的機能を持たず、ひたすら全文を載せていくスタイルで、それはそれで面白かったが、本書では逆に演説の文字数や一文あたりの文節数を比べている。分節が一番少ないのは小泉純一郎だ。とはいえこれは10年前の本。その後の首相のデータはないが、たぶんそれより長くなっているだろう。「〜あります」が一般的な語尾のところ、「です」といいきっているのも小泉だ。他の首相は「です」をほぼ使わない。 「経済を再生させることであります」は「経済を再生させることです」といえば短くなる。「われわれの誇りであります」も「われわれの誇りです」で、演説口調から自然体のイメージが生まれる。 小泉の後、総理の椅子に座る政治家は誰だろうか。「ことばを効果的に使って国民との連帯感を作り上げ、国民から支持を得ることができる政治家、つまり『言語力』のある政治家が、台頭してくるのではないか」と予測している。 はからずも、次の首相は、今もやっている安倍晋三だった。安倍以降、「ことばの魔力」でなだれを起こした政治家はいないと思う。 いまはメディアと、それを通してみる僕らが、演説という、そう長くないコンテキストさえ読めなくなって、話題になるのは単語ばかりというありさまだ。 昨今の国会質疑などはもはや小咄状態だ。首相の「言語力」とやらに騙されたくはないが、少しはその気にさせてほしいよな、とも思う。続編を読んでみたい。
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