レオナルド・ダ・ヴィンチ伝説の虚実 創られた物語と西洋思想の系譜

竹下節子【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社/中央公論新社
• 発売年月日: 2006/05/10
• JAN: 9784120037337

商品レビュー

2022/04/28

今日流布しているダヴィンチ伝説は大体眉唾である。
公証人の庶子として生まれ、子供時代はで何不自由なかった。正規の教育は受けず、左利きの鏡文字を終生使用した。非政治的、非宗教的、非社交的であった。20歳で親方となり40代には巨匠とされた。晩年は仏に移り仏王に抱かれて死んだとされる。
ラファエロのアテネの学園におけるプラトンはダヴィンチを、アリストテレスはミケランジェロをモデルとしているとされる。孤高の天才のイメージがあるが弟子に囲まれ愛されていた。むしろミケランジェロの方が友達がいなく欲しくもないと言っている。
解剖画を多く残した。保存技術の制約から内蔵系は不正確であるが、骨肉は精密である。
16世紀はバロックの時代である。バロックとは宗教改革後のカトリック内部の改革である。

2014/10/27

［　内容　］
万能の天才、魔術師、錬金術師、秘密結社の首領…。
ルネサンス以降、様々な妄想により紡がれた伝説の変容を西洋思想の地下水脈から検証する。

［　目次　］
序章　ダ・ヴィンチはいかにして秘密結社のリーダーになったか
第１章　レオナルドの物語
第２章　すべてはプラトンから始まった―一五、一六世紀とレオナルド・ダ・ヴィンチ
第３章　バロックと近代とフリーメイスン―一七、一八世紀とレオナルド・ダ・ヴィンチ
第４章　ロマンティシズムと高踏派、エゾテリスムとオカルト―一九、二〇世紀とレオナルド・ダ・ヴィンチ
第５章　そしてダ・ヴィンチ・コード―二一世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ
終章　ルーヴルで考えたこと

［　問題提起　］

［　結論　］

［　コメント　］

［　読了した日　］

2012/05/29

ごめんなさい。
挫折。
理解するのを放棄しました。

もしかしたら西洋思想とか、そのへんの哲学的な系譜を探るのなら悪くない本なのかと思うけど…

少なくともこの本の中に僕が知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチはなかった。
この本が悪いんじゃなくて、僕の本のチョイスが悪かった。