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多文化に生きる子どもたち 乳幼児期からの異文化間教育
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 明石書店/明石書店 |
発売年月日 | 2006/06/30 |
JAN | 9784750323671 |
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多文化に生きる子どもたち
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乳幼児期からの異文化間教育についての研究者たちによる論文集。 実践的な研究アプローチが特徴。多文化の中で育つ子どもが増えているとはいっても調査には対象家族の協力も必要だろうし、数少ない事例を丁寧に読み解き、気づきが多かった。 乳幼児期に異なる複数の文化を体験しながら発達していくこ...
乳幼児期からの異文化間教育についての研究者たちによる論文集。 実践的な研究アプローチが特徴。多文化の中で育つ子どもが増えているとはいっても調査には対象家族の協力も必要だろうし、数少ない事例を丁寧に読み解き、気づきが多かった。 乳幼児期に異なる複数の文化を体験しながら発達していくこと、特に言葉や認知が発達し、生活習慣を身につけていき、人間関係の基礎を構築していく幼児期に多文化が与える影響はとても大きい。また、子どもが経験する異文化での暮らしのスタイルは一人一人異なり、時間軸も鑑みると類型化が難しいくらいパターンがある。 家と保育施設で異なる言葉を使っていた子どもがどちらの言葉も話せなくなるセミリンガルに陥る話に、「子どもは大人よりすぐに現地の言葉を覚えるから大丈夫」という神話を鵜呑みにしてはいけないと感じた。言葉に関しては中国語と英語を混ぜた言葉でコミュニケーションを取る男の子2人のエピソードも印象的である。人はまず相手と繋がろうとする意欲があって、そこから手段が開発されるのではないか。たとえば手先が器用な子どもが友だちの製作を手伝ってあげるというコミュニケーションの形もある。 アンチバイアス教育についてはアメリカが先行しているが、日本や韓国の保育施設の事例が紹介される。特に日本や韓国は単一民族であるという意識が一般的なため、保育者が意識して取り組まないといけない。国や人種の違いだけでなく、性差や障害の有無などにも応用が効く。子供のときに植えつけてしまったステレオタイプを改めることは本当に大変なので、保育施設に異文化の子どもがいるかいないかに関わらず、偏見を持たない保育を広く取り入れていく必要があると思う。
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