木 こどものとも傑作集

佐藤忠良【画】, 木島始【文】

• 販売会社／発売会社: 福音館書店/福音館書店
• 発売年月日: 2005/07/08
• JAN: 9784834021110

商品レビュー

2024/06/09

木がどういうものか語られている絵本。
木のスケッチがずっと続く。
難しめ。

【ママ評価】★★★
自分では手に取らなそうな絵本だけれど、表紙に「傑作」の文字があったので読んでみることに。
タイトル通り‘木’について語られていて、ちょっと子どもには難しそうだった。
母からしてみると、大人でやっと「なるほど」と思えるレベルとさえ思う。
小難しい本も読める賢い小学生の男の子が読んでそう。
鉛筆で描かれた木のスケッチが続いて、細部までエネルギーを感じるけれど、絵面としてはあまり変わらない。
文は難しいけど綺麗。
木がどういうものかをわかっていると、ふむふむ読める。

【息子評価】★★
最初は黙って聞いていた。
途中で集中力が切れたのか、つまらなかったのか、下を向いてギッタンバッコンと体を動かしはじめた。
絵も文も単調で長く感じたし、面白みがわからなかったように思う。
まだ難しかったかな。
2歳8ヶ月

2024/02/25

コレはいい！黄色の装丁と、デッサンされた木の幹の表紙、圧倒的な力を感じる。
そして木島始氏の文章。
端的にわかりやすく、力強く、木に触れたくなる。

最後のページが見開きをさらにひらいたA2？B2？
サイズに大きく木が描かれているのも圧倒的。
文字が薄茶色なのも優しく土っぽく、またデッサンの木と新芽の黄緑が初々しいページもステキだ。

木のうた、鳥のうた、も読んでみたい！

2024/02/09

木の大きさを、おおらかさを、そして、時間の長い経過を感じさせるシンプルな一冊だった。
佐藤忠良さんの木のデッサンに、春とともに緑色が添えられたときは、心が自然と華やいだ。モノクロに、静かな、ちょっとの緑色がついただけなのに…。
うっひゃあっの大きなページは圧巻。
添えられている文は、ちょっと木が思っていることとは違うのでは…という違和感を感じた。実際のところは知るよしもないけれど。
幼い頃からこのようなシンプルで力のある絵本だけに触れていたら、一昔前の繊細な感性を持った人類に戻れるかもしれないとふと思った。現代の子に、この本の良さはわからないかもと危惧してしまうが、わかる子がほんの一握りでもいてくれたら嬉しい。