魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ 角川スニーカー文庫

ヤマグチノボル【著】

• 販売会社／発売会社: 角川書店/角川書店
• 発売年月日: 2006/05/01
• JAN: 9784044246044

商品レビュー

2010/05/28

ロマンチックな世界で…

[文庫ＯＦＦ]

ロマンチックな世界で繰り広げられるお話はどれも魅力いっぱいです。

2010/07/21

感情が働きかける力を魔法薬・霊虫などの特別なものが増幅させるので、どちらかというと「想い」が話の中心だったのではないか、それに加えて対象が死者、もしくは命に対して関係することで話がまとまってたのもこの本の特徴。

キャラクターとしては戻ることの出来ない旅を続けている兄弟、人狼としての能力、人に忌み嫌われている宿命があって、明るい振る舞いにもどこかあぶなげがある感じがある。マレアは日常のあまえとの差が本人も自覚がない分悲しい感じの大きい気がした。

2009/07/28

読書量の相当数の人ならなんとなく物足りないような文章で構成されていてちょっとした肩透かしを食らうかも分からないけれど妹の兄への変態っぷりがなんとも言えずここに言及すべきひとつだったというか。いや、もう本当にすごくて。やっぱり兄と妹はずっと一緒でお願いします。最後の話とか美しかったけどなんとなく不快感があったのは私だけですかごめんなさい。でもいいんだ兄が再認識してくれたんだからかまわない妹が唯一だって思ってくれてればそれでいい。というかいろいろ読み違えているな。兄はそれはやっぱり理解していてあの彼女に対して抱いていたのは兄が兄の特質ゆえに嗅ぎ取った死期の匂いが兄をああいった衝動とつながったのだろうな。私としたことが嫉妬で見誤っていた。ごめん兄。嫉妬はおそろしいね。