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井川博年【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 思潮社/思潮社
発売年月日 2006/05/25
JAN 9784783721369

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2023/04/02

井川博年さんの詩集ですね。 「永遠の詩」シリーズの選者と解説でお馴染みになりましたので、作品にふれてみたいと思い、図書館でみつけました。 素朴で、率直で、ご自分の生活を詩に託された詩集ですね。 石垣りんさんと山之口貘さんの詩とも想いが通ずるように感じました。 1940年生まれです...

井川博年さんの詩集ですね。 「永遠の詩」シリーズの選者と解説でお馴染みになりましたので、作品にふれてみたいと思い、図書館でみつけました。 素朴で、率直で、ご自分の生活を詩に託された詩集ですね。 石垣りんさんと山之口貘さんの詩とも想いが通ずるように感じました。 1940年生まれです。 仕事が建築関係で、会社も経営されています。 この詩集には、ご家族のこと、ご自身の来歴を詠みこんでおられます。 面白いのは、ヘッセに憧れて、普通科の高校を周りがすするのを断って、ヘッセが時計工場の徒弟になったように、工業高校に進学されたそうです。もちろんヘッセのような詩人になることが、最大の夢で、それを実現された方ですね。 現代詩人に名をつなぐ詩人の一人で、数々の賞も受賞されています。   みずうみ  シュトルムの「みずうみ」という小説を  読み前から好きになったのも少年が  湖水のある町で育ったからだった  田中冬二の「レーキサイド・ホテル」を  橋の下の魴ったボートの中で読んだのは  少年が人恋いそめし時だった  橋の上では  鈴なりになった夕涼みの町のひとたちが  湖上に上がる花火に見惚れていたが  橋の下では少年が  いましも人生の詩の最初のページを  めくるところであった。 エッセイのような、『詩「のようなもの」』も、作者によると連載詩と呼ばれています。現代詩の形かよくわからないのですが、エッセイとして読んでも楽しめました。 『詩「のようなもの」』は、「現代詩手帳」に投稿されたものです。 この詩集は2006年発行です。 社会人として仕事をされながら、いや、本業が詩人で生活をされている、私には果たせなかった人生を歩んでおられる大先輩ですね。(私はいつの間にか詩を書くことをしなくなりましたので……)

Posted by ブクログ

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