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リベラリズムとは何か ロールズと正義の論理
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リベラリズムとは何か ロールズと正義の論理

盛山和夫【著】

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リベラリズムとは何か ロールズと正義の論理

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房/勁草書房
発売年月日 2006/06/20
JAN 9784326653164

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リベラリズムとは何か

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商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2015/09/26

150926 中央図書館 ロールズ「リベラリズム」に対し、やや批判的なスタンスを見せつつ、ミル、セン、ノージックなどにも照らし、さまざまな切り口で、「正義論」以降、どのような概念が議論されてきているのかを、わかりやすく。

Posted by ブクログ

2012/01/17

久々に内容の濃い本を読んでみた。 マイケルサンデル以降、一般的注目が集まってきた「リベラリズム」をロールズの「正義論」を中心に解説。 ただし、この本は2006年に出版されたので、「ハーバード白熱授業」のブームに乗っかった本ではない。 現代リベラリズムとは、「新しい平等主義思想」...

久々に内容の濃い本を読んでみた。 マイケルサンデル以降、一般的注目が集まってきた「リベラリズム」をロールズの「正義論」を中心に解説。 ただし、この本は2006年に出版されたので、「ハーバード白熱授業」のブームに乗っかった本ではない。 現代リベラリズムとは、「新しい平等主義思想」である。ソ連崩壊以降、社会主義思想は大きく魅力を失ってしまったが、社会主義の崩壊は、必ずしも平等主義そのものの誤りではない。 社会主義が平等を達成するための手段として間違っていただけで、平等を達成する目的そのものが誤りだということにはならない。 人間の平等については、自然権の考え方が問題になっている。 なぜ平等なのかという根源的な問いに、平等主義者は、ルソーの原始状態あるいは自然状態を想定し、そこでは人々は政治的社会的に平等であったこと、それが人間にとっての本来的な姿であった事、そこからの堕落としての文明化の過程の中で様々な不平等が成立していったと説く。 この、現実を批判し、それを相対化しうるような「超越的な視点」であり、「理念的に表象された自然」である。 ロールズは、正義論の中で「平等な基本的自由のもっとも広範な体系に体する平等な権利」を正義の原理としている。 イギリスのTHマーシャルというイギリスの社会政策学者は、平等を「法的平等」「政治的平等」「社会的平等」の三つに分けている。 ノージックのような、リバタリアンからは、富と所得の分配が本来的にその人に帰属し、自由意志に基づく交換や譲渡による以外は侵す事はできないとする。この原理に基づく配分と所得のみが「正義」であってそれに反するものは不正として批判された。 では、どのように平等を実現していくか? マーレーは、「公正な機会の平等」を責任ー平等のロジックで解答を与えようとした。 教育達成のレベルを例にとり、教育に影響を与える諸要因を「環境によるもの」と「自らの責任によるもの」に区別し前者による影響を取り除くかその影響に対して保証を与えるべきであると主張した。 平等を機会における平等を重視するか?結果における平等を重視するかで、社会における規範的原理の考え方が違ってくる。 日本の格差社会を考えた時に、どうバランスをとるべきかが非常に悩ましい(もう少し読み込みが必要)。 また、リベラリズムの説く、中立性についても印象的であった。 「現実のわれわれは個別的な文化や共同体に生きているのであり、それらの中でのみわれわれの人生の意味を見出している。われわれはどんなにしても中立的であることはできない」 など、目からウロコの連発! また、包括的リベラリズムは、社会のすみずみにまでリベラリズムの原理が浸透すべきだと考えて、個々の人々がリベラルな理念に沿った生き方をとることを要求する。それは他の信念や教義の視点からすれば、「決して中立的などと言えるものではない」というパラドックスを生むという解説にも納得。 現代リベラリズムの「権利基底主義」や「正義の善に対する優位」などのテーゼは、ひとつの社会や国を超えて、世界のすべての人々に擁護されるべきだという主張を導くことになり、多元主義という問題と衝突しかねない。 リベラリズムの普遍主義は、しばしば帝国主義的あるいは植民地主義的なものとして批判される。 信仰の自由やジェンダーの平等や政治的民主主義を説くリベラリズムは、キリスト教の宗教的覇権主義やアメリカ帝国主義の一翼を担うものである。 「いついかなる場合にもリベラルな価値が貫徹されなければならない」と考える包括的リベラリズムを原理主義的リベラリズムと呼ぶことができる。 現代リベラリズムは、対立する異なる文化を超越して普遍的に妥当とするような規範的原理を確立することを目指していた。しかし実際には規範的原理の中身を具体的に提示することは回避されるか、提示したとするとむしろ対立を煽ってしまう。 カナダのケベック州問題やフランスのスカーフ事件では、現代リベラリズムの誤算が顕在化している。 リベラリズムが抱える矛盾点をきちんと指摘しつつ、グローバル社会における危険性など、今読むべき本であると強く感じました。

Posted by ブクログ

2010/10/13

非常に勉強になった! これまで読んだ正義論の解説としては群を抜いてわかりやすい一冊(もっとも、そんなに読んでないけど)。 そもそもロールズみたいな規範的社会理論と経験的社会理論ってどう違うの?という話から始まって、ロールズの「正義論」において、無知のヴェールから格差原理が要請さ...

非常に勉強になった! これまで読んだ正義論の解説としては群を抜いてわかりやすい一冊(もっとも、そんなに読んでないけど)。 そもそもロールズみたいな規範的社会理論と経験的社会理論ってどう違うの?という話から始まって、ロールズの「正義論」において、無知のヴェールから格差原理が要請されるプロセスを非常に丁寧に説明してくれている。そして、中盤からはセンやノージックなど、彼の批判者の議論もきちんと対比しながら説明してくれるので、ロールズだけでなくリベラリズムをめぐるもっと大きな見取り図も把握できる。 ただ、いまいち釈然としないのは、最後に文化多元主義的状況に対応することができない点を以てロールズらの規範主義的正義論の「限界」としているところ。そりゃあ、道徳の基礎付け主義がそもそも普遍性を志向する限り、固有性を主張する文化とは相容れないわけだけど、それって当然のことではなかろうか。そもそもロールズが「正義論」で取り組んだのはアメリカ国内での不平等の是正問題なのだから、批判としてあまり的を射ていない気もするのだが、どうなのだろう。 と、ちょっとひっかかる点もあるのだけど、全体としては非常に勉強になって面白かった一冊。また読みなおします。

Posted by ブクログ

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