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江戸時代とはなにか 日本史上の近世と近代 岩波現代文庫 学術158
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/04/17 |
JAN | 9784006001582 |
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江戸時代とはなにか
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江戸時代についての本、といっても「江戸はエコ社会だった」とか「江戸しぐさは現代にも通じるマナー」といった(あやしげな)「文化論もの」とは一線を画す。 そもそもこの書名にして江戸時代そのものを扱っている章はほとんどなく、室町期から戦国を経ての江戸時代(「近世」)の「成立」や、明治維...
江戸時代についての本、といっても「江戸はエコ社会だった」とか「江戸しぐさは現代にも通じるマナー」といった(あやしげな)「文化論もの」とは一線を画す。 そもそもこの書名にして江戸時代そのものを扱っている章はほとんどなく、室町期から戦国を経ての江戸時代(「近世」)の「成立」や、明治維新への「移行」がむしろ主題とさえ言える。 その論考は、公への奉仕としての「役」(役人の語源)、時代劇にも出てくる「ご公儀」という概念の成立から、葬式仏教化を招いたとされる「本寺・末寺制度」の再評価、果ては五箇条のご誓文における「万機公論ニ決スヘシ」の一文と大正期の天皇機関説にまで及ぶ。 一貫しているのは権力による統制と従属を強いられた民衆といった通説的理解を安易に許さない態度であり、その目から鱗ぶりは中世史における網野善彦氏の著作に通じる。決して研究者向けジャーナル論文でもなく、かといって文献の渉猟による厳密さの追求も怠りない。感動的な面白さ。
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[ 内容 ] 民主主義を支えるのは、自発的な社会的責任の意識であろう。 江戸時代の人々は、それを「役」と表現し、現代の役人や役員の語につながる。 民主主義が近代の一つの特色であるとすれば、日本の近代は江戸時代に始まっていたのではないか。 この新しい視点から、日本の近世と近代を多角的に考察する。 [ 目次 ] 序説 日本史の時代区分 1 社会組織の基本原理(江戸時代の社会と政治思想の特質;江戸時代の天皇―その社会的基盤は何か;戦国大名と幕藩体制;徳川家康の文教政策と国家構想) 2 宗教と文化(日本における国民的宗教の成立;思想にみる江戸時代の個と集団;元禄文化と社会―職業文化人の登場) 3 近代への展望(明治維新と武士―「公論」の理念による維新像再構成の試み;日本史上における近代天皇制―天皇機関説の歴史的背景) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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江戸時代とは何か? 江戸時代は忽然と日本の歴史に登場したわけではない。 筆者は、日本人が古来より、如何なる価値観を大切に社会の中で暮らしてきたのかを、従来の通説に疑問を抱きながら自説を展開している。 中国の影響、近代西洋社会の影響を受けながらも、日本社会が歴史的に育んできた...
江戸時代とは何か? 江戸時代は忽然と日本の歴史に登場したわけではない。 筆者は、日本人が古来より、如何なる価値観を大切に社会の中で暮らしてきたのかを、従来の通説に疑問を抱きながら自説を展開している。 中国の影響、近代西洋社会の影響を受けながらも、日本社会が歴史的に育んできた慣習・法の存在がある。 日本人は残してきた文献を詳細に読み解き、一定の仮説を立てていくプロセスは一読に値するものである。
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