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ナチス・ドイツの強制労働と戦後処理 国際関係における真相の解明と「記憶・責任・未来」基金
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 社会評論社/社会評論社 |
発売年月日 | 2006/06/30 |
JAN | 9784784513222 |
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ナチス・ドイツの強制労働と戦後処理
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1941年初め、軍部は数か月後に踏み切る独ソ戦に備えるために、IGファルベンに合成ゴムの生産を早めるように依頼する。1941年4月、IGファルベンは無尽蔵の労働力を求めて、アウシュビッツ近郊に合成石油・ゴムを生産するブーナ工場の設立を開始する。同社は強制収容所から収容者を連れてき...
1941年初め、軍部は数か月後に踏み切る独ソ戦に備えるために、IGファルベンに合成ゴムの生産を早めるように依頼する。1941年4月、IGファルベンは無尽蔵の労働力を求めて、アウシュビッツ近郊に合成石油・ゴムを生産するブーナ工場の設立を開始する。同社は強制収容所から収容者を連れてきてブーナ工場で働かせ、また戻すというシステムに満足しなかった。第一に、同社にとって収容者の往復には時間がかかりすぎた。ただでさえ1日1食、しかも劣悪な食事しか与えず、寒さと雪、雨、みぞれの中を往復行進させられている労働者から、さらにその往復時間を切り詰めようとした。第二に、移動と行進中の暴動と逃走を防ぎ、また疲労度を少なくしようとした。この2つの理由から、すなわち1分でも長く働かせようとする資本の論理から、また労働力の消失や消耗を防ぐ理由から、IGファルベンは、1942年夏にブーナ工場の自社敷地内にモノヴィッツ強制収容所を建設したのである。非常かつ残忍な計画の実行だった。資本主義体制下で、労働生産性の向上を、働く人々の同意や合意なしに企業だけに任せると、企業はとんでもないことをしでかす組織体であるという教訓を残した 。
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