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根をもつこと、翼をもつこと 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/07/01 |
JAN | 9784101412368 |
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根をもつこと、翼をもつこと
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
胸に残る本。 起きた事件や見た景色、聞いた話をさらっと流したり、分かったことにせず、とことん考え尽くす。 彼女の徹底ぶりと愚直さが好きだ。 この作家は、物事を考える際、 自分の意見をはっきり言ってくれる。 私は好き、嫌だ、怖い、悲しい。感情を露骨に明示するから、読み手にダイレク...
胸に残る本。 起きた事件や見た景色、聞いた話をさらっと流したり、分かったことにせず、とことん考え尽くす。 彼女の徹底ぶりと愚直さが好きだ。 この作家は、物事を考える際、 自分の意見をはっきり言ってくれる。 私は好き、嫌だ、怖い、悲しい。感情を露骨に明示するから、読み手にダイレクトに伝わる。 その上、じゃあ相手はどう思っているか、そちらを書き記す。 客観的視点を加えることを忘れない。 物事は多面体で、色々な視点で見ることができることを裏付けるかのように。 特に、 原爆や戦争を語り継いでいる 語り部よ方々の存在意義について言及した巻は見事。 彼女の舌鋒ぶりに文字通り舌を巻いた。 意見は言うけど言い過ぎない。 鋭い言葉だけど凶器にはならない。 絶妙なバランスを保ちつつ、概念を自分の中の言葉で生み出す。 上手いなぁ。 「できればムカつかずに生きたい」 でファンになったが、この本ももれなくいい本だ。 ランディ! グッジョブ( ¯꒳¯ )b✧
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初めて読むつもりで読み始めたけど、昔々読んだことがあるようだった。 死ぬこととか、呪詛の話とか、そうなんだよね、そうだよねって気持ちで読んだのは、私が歳を取ってきたからなのかな。ちょうどこの本を書いたランディさんと同い年くらいになったから。
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立て続けに田口ランディさんを読んでいる。 この本は20代の若い女性に薦められました。 エッセイ集。 まず、どぎもを抜かれたのは、「死のなかにある命」のなかの一節。 「人は死ぬ、いつか死ぬ、絶対に死ぬ」とオウム真理教の標語に麻原は言うとある。 私はまず、オームなんて厭なのに...
立て続けに田口ランディさんを読んでいる。 この本は20代の若い女性に薦められました。 エッセイ集。 まず、どぎもを抜かれたのは、「死のなかにある命」のなかの一節。 「人は死ぬ、いつか死ぬ、絶対に死ぬ」とオウム真理教の標語に麻原は言うとある。 私はまず、オームなんて厭なのに「う~ん、真理!」感心してしまう。 田口さんはその語録を端緒として、「死」をもっと社会の中で見つめて「今を生きる」に直結させるべきなのに、科学が陳腐化させたという。 『…宗教も、オカルトも、なにもかもいっしょくたに科学の前で陳腐化させて、魔法をといてしまった。…』と。 そして、 『なぜ生物は生命のプログラムのなかに「死」を組み込むことを選択したのか。』 命の連鎖のために生物の戦略として「多様性」と「死」を選択したのだと。 すなわち、 『「生物」としての人間は数十億年の果てに、私と言う存在をここに在らしめてい る。』となり 『「根」とはルーツだ』に、つながる。 すごいです!! 前編、田口さんの根っこになるものことと、「翼」を飛翔させる「意識」のこととを次々と語って下さる。 田口さんの「意識」なんだけれども、普遍的真理で共感してしまうのは私だけではないと思う。
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