給食の味はなぜ懐かしいのか？ 五感の先端科学 中公新書ラクレ

山下柚実【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社/中央公論新社
• 発売年月日: 2006/07/10
• JAN: 9784121502193

商品レビュー

2011/03/26

［　内容　］
「異性が反応するニオイ」「トイレのさわやかな排水音」「『痛いの痛いの飛んでいけ！』の合理性」等、日常の疑問や実感をテーマに、五感研究の最前線を取材。
茂木健一郎氏ら十数名に迫る。

［　目次　］
第１部　感覚器官のサイエンス
味覚　給食の味はなぜ懐かしいのか
嗅覚　ニオイでつながる恋人たち
触覚　「痛いの痛いの飛んでいけ！」の正体
聴覚　掃除機から「快音」が聞こえる
視覚　「脳」が見ていた
第２部　五感・クオリア・脳

［　ＰＯＰ　］

［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］

［　参考となる書評　］

2010/05/07

覚や嗅覚といった五感は、決して独立した感覚ではなく、
それぞれが相互に影響しあっているそうです。

味覚や嗅覚と思い出、触覚と実感の関係、心地よい音とは．．．
不思議な感覚の話が、事例を中心に沢山あります
「共感覚」の不思議な世界、絶対音感、などなど

茂木健一郎氏や鷲田清一氏との対談も興味深いものです

人の魂（心）はどこにあるのか？
それは、頭の中や心臓ではなく、皮膚の合わさる場所にある
例えば、愛しい恋人とつなぐ手の中に、悔しい時かみしめた唇に、
怖い時につぶったまぶたに、そして、怒りに震える時のこぶしの中に．．．

とても興味深いメッセージが数々ある１冊です。

2007/05/24

タイトルからは食に関しての本とも思われるが、五感について、それぞれ専門の学者に対して取材を行なった様子が書かれている。またそのあとに、五感それぞれの関係についてルポも書かれており、ノンフィクションの読み物として読み応えがある。