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「父の娘」たち 森茉莉とアナイス・ニン 平凡社ライブラリー579
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
発売年月日 | 2006/07/10 |
JAN | 9784582765793 |
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「父の娘」たち
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商品レビュー
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森茉莉とアナイス・ニ…
森茉莉とアナイス・ニンを「父の娘」という矢川澄子独自の視点で論じた1冊。
文庫OFF
矢川澄子による森茉莉とアナイス・ニンの『少女論』。森茉莉の『甘い蜜の部屋』、アナイス・ニンが書き残した膨大な『日記』から、彼女達が抱えていたファザー・コンプレックスを探り出す。森茉莉が如何に父・鴎外を愛し、また彼も茉莉を溺愛したのか。父娘の恋愛のような深い結びつきは正しく『甘い蜜...
矢川澄子による森茉莉とアナイス・ニンの『少女論』。森茉莉の『甘い蜜の部屋』、アナイス・ニンが書き残した膨大な『日記』から、彼女達が抱えていたファザー・コンプレックスを探り出す。森茉莉が如何に父・鴎外を愛し、また彼も茉莉を溺愛したのか。父娘の恋愛のような深い結びつきは正しく『甘い蜜の部屋』だ。アナイスもまた父を愛したが、森茉莉とはベクトルが異なり、こちらは陰画とも言うべき、暗い影がまといつく。野溝七生子、尾崎翠についても言及しており、少女とは何か?を考察している。高原英理さんの解説も興味深い。アナイス・ニンの著作である『日記』は買ってあるので、近いうちに読みたい。
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奇しくもこの二人は1903年に産まれた、同い年の作家。森茉莉は父に溺愛されて、まるで近親相姦を匂わせるような『甘い蜜の部屋』を書き。一方アナイス ニンは身勝手な父に捨てられたことによるトラウマを、後に実際に父親と愛人関係を結ぶことで克服したその過程を『インセスト』に書き記している...
奇しくもこの二人は1903年に産まれた、同い年の作家。森茉莉は父に溺愛されて、まるで近親相姦を匂わせるような『甘い蜜の部屋』を書き。一方アナイス ニンは身勝手な父に捨てられたことによるトラウマを、後に実際に父親と愛人関係を結ぶことで克服したその過程を『インセスト』に書き記している。まさに表裏のファザーコンプレックスといってもいいこの二人を並べて論じるのは新鮮な試みだ。でも、この興味深い試みも結局着地点を見つけられず曖昧に終わっている。
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