君だけの物語

山本ひろし【著】

• 販売会社／発売会社: 小学館/小学館
• 発売年月日: 2006/07/22
• JAN: 9784093876711

商品レビュー

2015/06/16

離婚し、地方に飛ばされたサラリーマンが小説家を目指す実話。初めは読めたものじゃない文章だったが、山本甲士氏のアドバイスもうけ、小説家として成長していき、さらに小説を書くノウハウも説明してくれている一冊。
児童向けということもあるせいか、本著者の小説は私には合わないと思ったが、山本甲士氏の本はまた読んでみようと思った。

【学】
短編小説でいいから、まずはプロの人が書いたものを丸写しせよ。写すだけで、文章技術の最低限は身に付く

「思わず」は基本的に使わない
？、『』など記号もなるべく使わない

説明と描写の違い
説明：彼女は短気なのだ
描写：彼女に短気なことをさせて、読者にわかってもらう

大事な場面はもう少し詳しく描写、季節、昼か夜か、場所

公募雑誌を見てみる

場面数をなるべく少なくする、登場人物を少なくする

主人公の情報はなるべく早く読者に伝える。例えば他者と比較して、自分よりは背が高い、若い、や鏡を使って自信の描写。他の登場人物にしやべらせる、「格好いいネクタイしてますね。」

推敲をしっかりせよ。文章のリズムがおかしくないか？

2011/03/12

とある会社員山本ひろしが息子を喜ばせ、元気づけるために小説を書く事を決意する。
しかしその道は険しく・・・ある日小説家山本甲士（実名）が近くに住んでいることを知り、小説指南をお願いしようとする。
実際に書いた短いストーリーや小説を書く上でのテクニックなども併記され、「小説の書き方」本としても有用な一冊。

途中途中で差し込まれる「小説をこういう風に書けばいいんだ！俺発見した！」というのがたしかに勉強にはなるんだろうけど、微妙にどや顔っぽいのが浮かんで鼻につくというところはあるものの・・・なかなか面白かったです。普段何気なく読んでるけど、小説家ってのはそういうところを気をつけて（あるいは無意識に）書いてるんだなあ・・・と。たしかに「どこがどうとははっきり言えないけど、なんか読みにくいなあ・・」という小説ってありますしね・・・なるほどなあ。

徐々にうまくなっていく素人小説も・・小説家を目指す人には勉強になるんじゃないでしょうか。

そして最後の最後に・・・・・

2007/09/10

小説を書きたい人への指南本。

さまざまな指南本のなかで小説仕立てになっている本を読んだのは初めて。

地方への左遷と離婚で、現在は別れて暮らす息子を励ますような小説を書こうと思い立つ父親。地元作家の山本甲士に近づくためにジムに通い、アドバイスを受け始める。

はじめの頃の習作から入選に至った短編まで掲載されていて具体的な成長ぶりがよく分かる。

やはり物を書こうとする人にはお薦めの１冊だった。★は4,5ぐらい。

作成日時 2007年09月10日 23:19