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漆 塗師物語
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/06/25 |
JAN | 9784163682709 |
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漆 塗師物語
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
著者が編集者を辞めて東京から輪島に移り住み、塗師の親方のもとに弟子入り、4年の年季を経て独立、初個展を開くまでの物語。と同時に、幼い頃から抱き続けた、周りの世界とのズレの感覚をめぐる自分探しの物語でもある。が、この本の目的について、著者は、輪島に移り住む契機となった「(角)偉三郎...
著者が編集者を辞めて東京から輪島に移り住み、塗師の親方のもとに弟子入り、4年の年季を経て独立、初個展を開くまでの物語。と同時に、幼い頃から抱き続けた、周りの世界とのズレの感覚をめぐる自分探しの物語でもある。が、この本の目的について、著者は、輪島に移り住む契機となった「(角)偉三郎さんから習ったことがらをここにどうしても書き留めておきたい。」と書いていて、輪島塗の制作における技術の問題が大きなテーマとなっている。最近、拝聴したトークショーで著者は「作り手はどこが美しいのかきちんと言語化できなければいけない。そうでないと、ただただ技術的に優れたものとなってしまう」と言った趣旨のことを話していた。この本を読むとその背景がよくわかる。たいへん難しいことだとは思うが、このことは”ぬりもの”に限らず、音楽でも演奏でも映画でも言えることではないかと思った。 親方のところに弟子入りをして、塗師の仕事を一つひとつ教わっていく箇所は丁寧に書かれてはいるが、輪島塗を全く知らない者には、やはり理解しづらく、読み進めるのに気力を要する。同じ著者の『毎日つかう漆のうつわ』という本には、「講座 ぬりものってなんだろう」という章があって、輪島塗の製作過程をイラストを使って分りやすく説明しているので、こちらを先に読んでおけば良かったと思った。
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輪島の人達が守り、そして受け継いできた文化や伝統、その土地の風土に根ざした生活が、塗師赤木さんを育てたのだと思う。 他所から来た人のことを「旅の人」と書いてあったけれど、「風の人」とも言う北陸の人の感性が素晴らしい。 読み終わってみて、奥さんや親方、なにより輪島で出会った人達にほ...
輪島の人達が守り、そして受け継いできた文化や伝統、その土地の風土に根ざした生活が、塗師赤木さんを育てたのだと思う。 他所から来た人のことを「旅の人」と書いてあったけれど、「風の人」とも言う北陸の人の感性が素晴らしい。 読み終わってみて、奥さんや親方、なにより輪島で出会った人達にほんとうに恵まれたんだなとしみじみ感じ入る。 最後の「器とはなにか」の章は唐突に別の世界へトリップしたような内容でかなり抽象的。
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現代を代表する塗師が編集者からどのようにして塗師になったのか。漆とは。モノ作りとは。 一つの漆器が出来上がる工程が細かく書かれているが、数十もの工程があるとは知らなかった。しかも椀型師、椀木地師、塗師など何人もの職人の手を経て出来上がる。これなら汁椀で15,000円とかしても安い...
現代を代表する塗師が編集者からどのようにして塗師になったのか。漆とは。モノ作りとは。 一つの漆器が出来上がる工程が細かく書かれているが、数十もの工程があるとは知らなかった。しかも椀型師、椀木地師、塗師など何人もの職人の手を経て出来上がる。これなら汁椀で15,000円とかしても安いくらいだと思う。 漆器を通じて自分自身ととことん向き合い、本質を求める姿勢は素晴らしい。 愛を持って産み出されたモノを大切に長く使うことの豊かさがここにある。 上っ面をなぞらえたなんちゃってが溢れかえるこのご時世だからこそ、ホンモノを使いたい。 赤木さんの漆器が欲しい〜!!
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