図解版 問題解決トレーニング 「シゴト脳」がぐんぐん強くなるエクササイズ45問

西村克己【著】

• 販売会社／発売会社: イースト・プレス
• 発売年月日: 2006/07/03
• JAN: 9784872576474

商品レビュー

2010/10/29

４５問の具体例がビジネスに即していて、非常に分かりやすく、
自分の状況にも当てはまりやすかった。

■仕事脳のつくりかた
　・ビジネスで必要なのは「目的は何か、何をすべきか」を考える力
　・問題解決の正解はひとつではない
　・前提条件（人、納期、品質）とルールはまず押さえる
　・３つの問題意識
　　①発生する問題：原状回復。守りの問題
　　②発見する問題：慣性的改善。攻めの問題
　　③創る問題　　　：成長を生む改革。攻めの問題

■問題発掘法
　・スムーズな問題解決は「問題発見」から始まる
　→問題にいきなり取り組むのは無駄な試行錯誤や的外れの努力となる
　・問題はメンバ全員の共通目的も見つけることから
　・「事実」と「判断」を区別する（人に伝えるときは特に）
　・問題点の裏返しを解決策としない
　　（売り上げが伸びない→売り上げを伸ばそう）
　・問題点→原因究明→解決策とする
　・ブレーンストーミング時は既存の枠を取り外した意見を出す
　　出た意見から、やるべきことはすべてリストアップする

■問題明確化
　・プレリサーチ（全体を大雑把に把握する切り口）を行う
　・重要度評価と分類を行う
　・３C分析、SWOT分析：経営戦略

■現状分析、解決の最短経路
　・ゴール（あるべき姿）を認識する
　・「MECE」（もれ、ダブりのない状態）にするには
　　どうすれば良いかが分からなかった
　・「できる、できない」ではなく、「どうすればできるか」

■意思決定
　・複数代替案の提示（解決策をひとつだけ出すのではだめ）
　→客観的な評価の視点で策を選ぶ
・仕事の効率化の順序
　１．捨てる、やめる
　２．統合する、集める
　３．入れ替える、代用する
・仮説力をつける（精度の高い仮説が無駄を省く）
　→やってみなければ分からない、は素人

問題解決の失敗例
　・あるべき姿の失敗：方針がしっかりしない
　・現状把握の失敗：都合のいいデータにだけ注目してしまう、
　　　　　　　　　　　　　　情報を正当化に利用してしまう
　・問題分析の失敗：不十分で原因まで行き届いていない、抽出が部分的
　・中途半端である失敗：一度に多くのことに手を伸ばしすぎる
　・意思決定の失敗：客観的評価がない、代替え案がない
　・実行段階の失敗：解決策に無理がある、分かりにくい

■キャリアアップ、問題解決術
　・現状を変えることで人は成長する
　・人生のたな卸しで自分の変化をつかむ
　・アウトプットを明確にして、そこに至る最短経路を見つけ出すことが
　　無駄な努力をなくす
　・出世に必要なものは、専門性、業務スキルが高い、問題解決力がある