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釋迢空ノート 岩波現代文庫 文芸106
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/07/14 |
JAN | 9784006021061 |
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釋迢空ノート
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折口信夫が創作活動を行うとき、「釋迢空」という不思議な筆名を使う。 「釋迢空」とは死者の名前だ。 折口信夫が、何故「釋迢空」という死者の名前を名乗るようになったのか、を本書は探っていく。 その由来は折口の少年時代に遡る。 彼のエロティックで、謎めいた短歌を、作られた当時の彼の人...
折口信夫が創作活動を行うとき、「釋迢空」という不思議な筆名を使う。 「釋迢空」とは死者の名前だ。 折口信夫が、何故「釋迢空」という死者の名前を名乗るようになったのか、を本書は探っていく。 その由来は折口の少年時代に遡る。 彼のエロティックで、謎めいた短歌を、作られた当時の彼の人生に当てはめることで、短歌から彼の切ない息遣いまで伝わってくるように読み込んでいく。 短歌を読むということはこういうことなのだ、と生々しく教えてくれる。 著者は、釋迢空名で発表された小説「死者の書」を、かつての同性の恋人、藤無染に対する鎮魂の書と捉える。 滋賀津彦=死者=藤無染に対して、鎮魂の衣を織る中将姫=釋迢空と捉えるのだ。 釋迢空の名の由来を追い、「死者の書」は折口信夫ではなく、釋迢空という出家者の名前でなければならなかったことを明らかにする。
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