白いソニア

渕上サトリーノ【作】, さわたりしげお【絵】

• 販売会社／発売会社: 自由国民社/自由国民社
• 発売年月日: 2006/07/29
• JAN: 9784426876012

商品レビュー

2017/12/09

中古購入

古本なので中の汚れチェックのため
パラパラとめくる
黒の仔犬の絵がとても好みのタッチで
購入候補にする
改めて値段を見るために表紙をみると
あれれ？
黒い犬なのに『白いソニア』とはこれいかに？
凄く気になったがあえてオチは確認せず持ち帰る

上の子も同じことを思ったようなのだが
黒い仔犬を洗ったら
じつは真っ白な犬だった
ってやつかなって思いながら読み始める
うむ 違うようだ
お父さんとソニアの愛を見ながら
昔飼っていた犬を思い出す
犬というのはなんて愛情深い生き物だろう
愛を包み隠さずにそして尽くしてくれる
こんな生き物 他になかなかいない
こんなにされてしまっては
こちらもそうぜざるを得ない
いやそう考える前に自然とそうなっている
お父さんが帰らぬ人となり
真っ黒な犬が真っ白に…白髪になってしまった
絵本だから大げさに表現したのかと思ったが
実話と知ってそれでもなお
白髪だけで真っ白になるのはと少し疑ってしまっていた
人間でもショックで一夜にして白髪頭になってしまったとかは稀である
じつは私自身 小学生の時からの若白髪で
染めていなければかなりの白髪だが
真っ白にはなれず
いつになったら真っ白の白髪頭のおばあさんになれるのかとヤキモキしてるくらいだ
（染めるのが面倒くさい）
ここに登録する際に検索したら
ソニアの写真集？写真絵本？もあるようで
やはり事実なのだ
疑ってしまって申し訳ないごめんなさい
ソニアの喪失感たるや相当だったのですね
そこまで愛されたお父さんがうらやましい
そこまで愛されたソニアもうらやましい

↓独り言
昔飼っていた犬は母親をボスとしていたので
当時遊び相手の子どもの私としては
かなりうらやましいお話だった
犬派だった私が
家の者がなんの相談もなくネコをもらい
ネコと暮らすことになる
動物はほとんど好きなのでいいけど…
犬を飼った後のネコは
心の置き場がよくわからなくて苦労した
（ネコにしてみれば勝手に苦労してる）
犬のようにかわいがると
ぬるりとすり抜けて
なんなのそれ！？ 意味がわからない！
って顔される(笑)
でもネコもネコでなかなかに凄い
こんなに犬とは対照的で
勝手気ままに生きているのに
人間が愛してやまない魅力がある
こんな生き物もなかなかいない
いろんな生き物を飼ってきたけど
この2種類の生き物は
人間と生きてきた歴史が長いのもあるけど
やはり人間ととても相性が良いのだろう
ネコのツン期を終え デレ期に入って
やっと犬のようにかま…
構い過ぎて噛まれるまだまだ見習い下僕だが
ネコの愛情を受けてる真っ最中
この絵本で昔の犬も思い出し
それぞれの愛情表現を噛みしめている
動物が好き！

2007/05/03

　今も生きているソニアのお話は、まだまだ続いていること。この絵本を通じて、私もソニアの愛の証人になれることがうれしいです。絵のすばらしさも大好きです。