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魔夜妖一先生の学校百物語 エンタティーン倶楽部
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魔夜妖一先生の学校百物語 エンタティーン倶楽部

魔夜妖一【作】, 永盛綾子【画】

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魔夜妖一先生の学校百物語 エンタティーン倶楽部

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 学習研究社/
発売年月日 2006/06/22
JAN 9784052025617

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2022/01/04

長年教師をやっている魔夜妖一は赴任の先々で多くの奇妙な体験をしていた。ぞっとするような体験や、不思議な体験、思わず泣いてしまうような体験……。そんな数々の出来事を、今からお話いたします。 *** 最近いろんなシリーズを少しずつかじっている気がする……。こちらは、ベテランの病休...

長年教師をやっている魔夜妖一は赴任の先々で多くの奇妙な体験をしていた。ぞっとするような体験や、不思議な体験、思わず泣いてしまうような体験……。そんな数々の出来事を、今からお話いたします。 *** 最近いろんなシリーズを少しずつかじっている気がする……。こちらは、ベテランの病休代員教師、魔夜妖一先生が教師生活の中で体験した不思議な体験を紹介してくれる。ゆく先々で様々な体験をしている魔夜先生だが、赴任先で必ずと言っていいほど遭遇しているようなので、凄まじい遭遇率。 もはやこの先生が怪異を呼んでいるのでは……。魔夜先生が直接体験した話、生徒が体験した話などが中心。怖い話がほとんどだが、中にはほろりと来る話もあった。お気に入りの話は、「深海亭」、「コックリさん」。 「深海亭」は夏休み中、同じ学校に勤める教員達と飲みに行った居酒屋で起った出来事。 いつも行く店だとつまらないから、別の店に飲みに行こうという話になった一同。狭い路地に見つけた、古ぼけた居酒屋「深海亭」。店内にはカメなどのはく製が飾ってあったりと不気味な様子だが、メニューはごく普通の居酒屋のようで安心した。しかし、そのメニューを眺めていた一人の教員が「人魚の刺身」という奇妙なメニューを発見してしまう。その教員は面白がって注文し、食べてしまうがその軽率な行動が後々悲惨な結末をもたらしてしまう。 とある有名な人魚の伝説を彷彿させる話。しかし、あの話はどこか美しさを孕んでいて悲しいが、これは、ひたすらに不気味で暗澹としている。そんな気味の悪いものに近づくなよ、と思えるのは私が読み手であり、第三者であるからだろう。実際お酒を飲む席で、気持ちも盛り上がっている中、こんなネタになるようなものを見つけて、好奇心にあらがえるかどうかちょっと疑問。実際に、見つけた教員も面白がって食べてしまっている。その後、この教員は取り返しのつかない状況に追い込まれてしまう。教員の後悔と恐怖を思うと非常に恐ろしくて仕方がない。読んでいて始終魚の生臭さ漂う気味の悪い作品だった。最後に魔夜先生が見た姿は本当にそうだったのか、もし勘違いでなく、そうだったのだとしたら、人魚を食らった教員の行く果てはどこになってしまうのだろう。 「コックリさん」は学校の怪談といえばという枠組みの中にあるテーマだが、どの話もやっぱり面白い。体験者たちは、こっくりさんに対して好きな人のことを聞いてみたり、その人と今後どうなるかを聞いており、占い感覚で行っていて、非常に危険だ。作為的な行為があったせいだが、コックリさんの予言は当たるという風になってしまったのもなかなか恐ろしい。何か心配事があればコックリさんをして聞くという体制になってしまい、そのコックリさんに頼り始めてしまう。コックリさんが不吉な予言をする。 するとその通りになってしまった。という悪循環を繰り返してしまい、ついにはケガ人が出る騒ぎに。その後、よせばいいのに更にコックリさんをしてそのまま登場人物たちは恐怖のどん底に叩き落されてしまった。 このコックリさんに取り込まれていく感じが最高だった。やらない方がいいとわかっているのに、なぜかこれが最後だ、最後だといいながら何度もやってしまう登場人物たち。既に何かにとりつかれているようで非常に恐怖を感じた。 こちらのシリーズもあと二冊ほど出ている様子。古い本なのでなかなかお目にかかれないが、面白い話が多かったので、続きを読みたい。

Posted by ブクログ

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