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「大きなかぶ」はなぜ抜けた? 謎とき世界の民話 講談社現代新書

小長谷有紀【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/07/20
JAN 9784061498488

「大きなかぶ」はなぜ抜けた?

¥220

商品レビュー

2.6

15件のお客様レビュー

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2019/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題に惹かれて読んでみたが、なぜ大きなかぶが抜けたかの答えはなかった。「いろんな解釈ができるけど、子どものように作品の面白さを素直に感じられるといいよね」と、お茶を濁された感じ。あまりスッキリしなかった。 しかし予想外に、「桃太郎の生まれ方の変化」は、面白かった。全国に広まった教科書・絵本に桃から生まれたと書かれていただけでなく、桃という果物が持つ役割の変化(薬・魔除→食用)も絡んでいたのではという推測は興味深い。 グリム童話ヘンゼルとグレーテルの「なぜお菓子の家は森にあったか」という問いも面白い。お菓子の家・森・グリム兄弟の視点という3つのポイントからその問いの答えを推測していた。お菓子の家が、飢えに苦しんだ人たちの希望を象徴し、そのあり得ない存在が、古代ゲルマン人が崇拝した森=異界と結びついた。物語が編纂された当時のドイツの森が、開発が進んでいたことから、木々の生茂る森というグリム兄弟の希望が物語に反映されていたのではという考察も面白かった。

Posted by ブクログ

2019/05/01

第1章 ふしぎな力(大きな「かぶ」の六つの謎(ロシア)(齋藤君子、1944-、口承文芸学):なぜ「じゅうたん」が空を飛ぶのか?(イラン)(竹原新、民俗学)) 第2章 妖精たちの棲む森(森にお菓子の家があるのはなぜか?(ドイツ)(大野寿子、口承文芸学);水辺の美女が愛される理由(東...

第1章 ふしぎな力(大きな「かぶ」の六つの謎(ロシア)(齋藤君子、1944-、口承文芸学):なぜ「じゅうたん」が空を飛ぶのか?(イラン)(竹原新、民俗学)) 第2章 妖精たちの棲む森(森にお菓子の家があるのはなぜか?(ドイツ)(大野寿子、口承文芸学);水辺の美女が愛される理由(東スラヴ)(塚崎今日子、ロシア文学);妖精がなぜ子どもを取り替えるのか?(イギリスなど)(美濃部京子、口承文芸学)) 第3章 世界の英雄たち(「草原の英雄」を生んだ両親は誰か?(ユーラシア)(坂井弘紀、口承文芸学);英雄らしくない英雄が人を惹きつける理由(インド)(長崎広子、インド哲学);“不完全な将軍”が雨乞いの神様になるまで(朝鮮)(真鍋祐子、社会学);ラテンの民衆はピカロ(悪者)がお好き(スペイン)(三原幸久、1932-、大阪市、スペイン文学)) 第4章 鬼退治のはなし―日本の英雄たち(おばあさんはなぜ桃を食べたのか?(内ヶ崎有里子、1959-、宇都宮市、日本文学);どうして桃太郎に出生地があるのか?(齊藤純、民俗学);「らいこうさま」はどこへ行った?(加藤康子、1954-、愛知県、日本文学)) 第5章 絵になったお話(毛糸絵になった洪水神話の謎(メキシコ)(山森靖人、文化人類学);絵本の声が聞こえますか?(阿部紀子、教育学)) 編者:小長谷有紀(1957-、豊中市、文化人類学) コラム:荻原眞子(民俗学)

Posted by ブクログ

2019/01/03

Amazonで書名だけ見て買ってしまったのだが、「大きなかぶ」に対するアンサーブック的なものではなく、世界中に伝承されている民話について研究者たちが書き上げたものをまとめたものだった。「大きなかぶ」はその民話の中のひとつ。 基本的に研究者による発表という感じで、学術論文とまでは...

Amazonで書名だけ見て買ってしまったのだが、「大きなかぶ」に対するアンサーブック的なものではなく、世界中に伝承されている民話について研究者たちが書き上げたものをまとめたものだった。「大きなかぶ」はその民話の中のひとつ。 基本的に研究者による発表という感じで、学術論文とまでは言わなくても堅苦しい感じのものが多く、読み物としては今ひとつ。あまり馴染みのない物語が対象になっているものが多いことも影響しているかも知れないが、退屈な文章が多くいただけない。 そんな中でも桃太郎を扱った「おばあさんはなぜ桃を食べたのか?」(内ヶ崎有里子)は面白かった。また、トリを務めている「絵本の声が聞こえますか?」(阿部紀子)は秀逸。

Posted by ブクログ

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