もう塾なんか行かない！ おかしなおかしな中学受験

久保康人【著】

• 販売会社／発売会社: 牧歌舎/星雲社
• 発売年月日: 2006/09/21
• JAN: 9784434083679

商品レビュー

2017/01/12

　著者の御息女の中学受験体験記であるが、彼女は非常に特異な経験をして中学受験を乗り切った方である。その特異さは本書を紐解いてもらいたいが、このような方針を家族で採用しようとしたことは、よくわかる。
　というよりも、可能な限り塾は使わない方が精神衛生上は良いのだろうと感じるところだ。それは、拘束時間の長さと不即不離の関係にある。有り体に言えば、しんどすぎるのだ。
　もちろん、実際には、この著者と同じスタイルで中学受験に臨むことは少ないだろうが、この著作の根底にあるもの、すなわち、中学受験塾との距離感を図るのにはうってつけの書と言えそうだ。

2007/12/13

図書館で、何気なく手に取った1冊ではあったが、かなり中身の濃い本で、夢中で読んでしまった。1人娘を3年生から日能研に通熟させ、テスト結果と順位に、毎回一喜一憂する両親のあまりの熱意に、ただただ圧倒された。日能研へも、毎回通うわけでなく、家で勉強する日は、親が付きっ切りで、勉強を教える。親も頭が良くなければ、無理な話だ。とにかく、良い学校に入れるには、親も大変な苦労がいるものなのだと痛感した。