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安政大変 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/08/10 |
JAN | 9784167575090 |
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安政大変
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1855年の「安政江戸地震」を題材に、その発生前後の市井の人々にスポットをあてた短編小説集。 赤鯰も、群れをなす百足や季節外れの蒲公英も、夜鷹が口にする土のぬくもりや幕末の藩士が酒毒のせいと思う「揺れ」も、振り返ればすべて大地震の前兆にちがいないのだが、そのそれぞれが登場人物た...
1855年の「安政江戸地震」を題材に、その発生前後の市井の人々にスポットをあてた短編小説集。 赤鯰も、群れをなす百足や季節外れの蒲公英も、夜鷹が口にする土のぬくもりや幕末の藩士が酒毒のせいと思う「揺れ」も、振り返ればすべて大地震の前兆にちがいないのだが、そのそれぞれが登場人物たちの人生に重ね合わせられることで、いつしか読者は人間の「生」について深く考えている自分に気づくことになる。巧いなぁ。 大地震や度重なる大火に幾度となく家や仕事を失いながらも懸命に生きる江戸の人々の姿は、だが、けっして哀れでも惨めでもない。むしろこの世の無常を理解しているからこそ、いまを生き抜く彼らの姿は強く、たくましい。
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