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日々の非常口
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日々の非常口

アーサービナード【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社/朝日新聞社
発売年月日 2006/08/30
JAN 9784022502162

日々の非常口

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2017/04/28

筆者は米国人でありながら、これを全部自分で日本語で書いたらしいのだが、非常に緻密でかっちりとした文体で、語学の才能と努力には舌を巻く。完璧な日本語だ。 一つ一つの篇は短く、しかもとてもたわいのない話が多くて、感想を持ちづらい。 中には時事ネタもあり、読み飛ばしたが、いくつか強...

筆者は米国人でありながら、これを全部自分で日本語で書いたらしいのだが、非常に緻密でかっちりとした文体で、語学の才能と努力には舌を巻く。完璧な日本語だ。 一つ一つの篇は短く、しかもとてもたわいのない話が多くて、感想を持ちづらい。 中には時事ネタもあり、読み飛ばしたが、いくつか強く共感できるエッセイもあった。 全体の中で、時々、ふと、米国人としての目線、感性がかんじられる篇がある。それがなんとも興味深い。 大量に語られる掌編の中から、筆者の人となりがぼんやりと浮かび、何となく像を結んでいる。

Posted by ブクログ

2013/06/16

翻訳家、詩人、絵本作家、 『日々の非常口』は アーサービナード(日本人以上に日本語に詳しい) 氏のエッセイ 新聞で連載してただけに、一話ごとに、読みやすい量。 そして、ことわざや言葉の由来まで驚くばかりの知識量。 そして、一本貫かれているのは反戦という思想。 アメリカ人である...

翻訳家、詩人、絵本作家、 『日々の非常口』は アーサービナード(日本人以上に日本語に詳しい) 氏のエッセイ 新聞で連載してただけに、一話ごとに、読みやすい量。 そして、ことわざや言葉の由来まで驚くばかりの知識量。 そして、一本貫かれているのは反戦という思想。 アメリカ人であるが、妻は日本人で、 二つの国を母国に感じるビナード氏の 立ち位置は、平和や正義というエッセンスが加わると 強く切れ味鋭い言葉達が連なる。 例えば、日本に来る前に 何故、日本に2度の原爆を投下したのか? を考えていたと言う。 トルーマンは通常兵器で日本に上陸した場合 アメリカ兵士は100万人犠牲になるであろう だから、原爆を投下したといったが、 10代のビナード氏は それなら、広島に投下し、 答えを1週間待っても良かったのではと考えていた。 来日してから終戦50年経ち米国情報開示法に 基づいて公開された資料によれば 実際には日本はもっと早く戦争終結の動きが あったにもかかわらず、それを無視し、 ただ、ソ連を脅かそうという狙いで 長崎にも投下。 はたまた、こんなエピソード。 来日し、日本語の収集に余念がないビナード氏 地方が変わってもどこでも見る『月極駐車場』 はじめはひと月ごとの契約ということが判らず ひどく大きな駐車場経営の大会社『げっきょく』が 存在すると考えていた。 ある日『月決め駐車場』という看板を見てから 月極とも表示することを知る。 青春の日々のことを『サラダの日々』『Salad Days』と いうらしい。シェークスピアの『アントニーとクレオパトラ』 第一幕第五場に出てくる名台詞らしい。 また、エジソンは電球を作る時に 電流に長く耐えられるフィラメントの素材をさがして 様々な植物繊維を試し、バンブーがすぐれていることを見つけ 南米やアジア各地の種類を集めて実験した。 そして、京都岩清水八幡宮の境内に生える真竹が 世界一だと結論に至った.少年時代に知ったそのエピソード 来日翌年の春、箱根でのはじめてのたけのこ掘りに 地面を突き破って出てくるたくさんのタケノコに 一茶の「たけのこのうんぷてんぷの出所かな」 その通りだと合点する。 『電気ショックに耐える力はこう産まれてくるのか!』 へぇ~~、ほぅ!、ややや! 面白いエッセイ集だった。おすすめ

Posted by ブクログ

2012/02/01

朝日新聞に掲載されている時から好きで 読みたかったので、図書館で見つけて嬉しかった。 この人のエッセイは面白いなあ。 異文化とか異言語のエッセイはたいてい好きだけど。

Posted by ブクログ

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