あなたの生き方を変える断食の本

北川八郎【著】

• 販売会社／発売会社: 致知出版社/致知出版社
• 発売年月日: 2006/10/07
• JAN: 9784884747572

商品レビュー

2024/01/03

精神修養のため「断食」の本を探したが、目についたのはダイエット目的のプチ断食本ばかりだった。その中で、俺のニーズに合っていたのが本書。

断食をする動機として、ダイエットは「自己の利欲」のためであるので望ましくなく、純粋な心でやるべきと説く。まさに修行である。

食料の過剰供給と過剰摂取がもたらす弊害について、あらためて考える機会を与えられた。

著者は気取らず、随所にユーモアが垣間見られて読みやすかった。断食よりも復食が難しいことなど、実施に関する注意点なども具体的に書かれていて親切。

まだ実行していないので、効果は何とも言えないが、まずは「一日断食」からチャレンジしてみたいと思う。

2019/08/19

断食で一番大切なのはシンキングをやめること。断食の最大の目標。
空腹は2日目から苦にならなくなる。遭難したときの自信がつく。

寿命×栄養＝１．栄養が多ければ寿命は短い。野菜食、マクロビオティックな食事。

一日断食からスタート。前日の食事を少なくする。朝から水だけ。夜は早く寝る。
2か断食。水は1リットルから1.5リットル。

心配事は神の手に預ける。心配事が心に浮かぶたびに、すべてあなたにお預けします、と唱える。

体重は一日1キロ減る。シンキングをやめることに重点を置く。
一週間程度の断食では悟りは訪れない。

11日断食で、子どもができた。
自然界では種が断たれそうになると、弱いほうの種を残そうとする。断食した方の性が生まれる。

断食より復食のほうがはるかに難しい。食べてよいとなると止まらなくなる。油もの、酒、アイスは7～11日禁止。おかゆ、玄米がゆ、野菜スープ。

アトピーの人や7日程度、喘息や胃潰瘍は5日程度。

復食が試練。餌として食べるか食事として楽しむか。
食べられることに感謝する。

月2日、一日と15日の一日断食。

断食すると胆のうと膵臓が止まってしまう。断食後、油ものを食べると壊れる。
徳川家康は断食後、海老天を食べ過ぎて死んだ。膵臓が破裂した。

宿便は5～7日目に出る。
断食したら内的成長を図る。仕事をしない。静かに暮らす。

2015/12/02

断食のやり方が書かれた本で、1日、2日、3日、5日、7日、11日、21日の断食を解説している。

必要日数は断食本番中の前後にそれぞれ減食期間、復食期間があるので断食日数の三倍の期間となる。つまり、3日断食なら日程は9日間だ。
断食前の減食は、断食に慣れていくためと、断食中に腸の働きが弱まり、腸にとどまる量を減らす目的だ。また、断食後の復食（元に戻すための食事）が大切だという。
5日以上の断食を目指す人は、その前に3日断食からするとよいとしている。

現代の先進国の人間は食べすぎで、食品などに含まれる防腐剤・添加物その他薬品を体内に多く取り込んでおり、身体症状となって現れている。断食はそれらを排出し、心身の健康を回復させる。
ということで、肥満・糖尿病・大腸がん・子宮筋腫・心臓病・頭痛もち・肩こり・腰痛・鼻炎・アトピー・不安・うつ・・・・更には子供か欲しい夫婦・産み分けしたい夫婦まで断食をすすめている。
禁煙のための断食は3～5日の断食、一般的健康回復のための断食は7日断食までで良く、11日以上の断食は重い病気や精神性の向上を求める人のためだとしている。
ただ、断食の動機は自分の利欲のためではなく、心を清めるといった純粋性を求めるほうが正しく、断食中は善意を持ち、光に満ちたイメージで、他の人のための祈りを練習すると良いのだと。そして、期間が終わった後の食事にはマクロビオテックを勧めている。

細かく読んでいると、処方に食い違いがみられるが、そこら辺は人による―といったことだろう。とりあえず、大きな流れはわかる。
断食中の症状や断食を中止すべき時についてといった事項も記載されており、独自でやろうとする人は詳細を見るべきだと思う。
3日断食くらいで体から薬品などが排出されていくのが分かり、5日以上の断食は指導者に付いたほうが良いのだそうだ。

「三日食べなくても大丈夫!!断食のすすめ」はこの本と内容が同じだそうで、初心者には3日断食までを勧めているのだろう。