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パビリオン山椒魚
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パビリオン山椒魚

冨永昌敬【著】

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パビリオン山椒魚

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/河出書房新社
発売年月日 2006/09/27
JAN 9784309017808

パビリオン山椒魚

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2022/12/10

映画もかなり好きなのだが、小説版は趣が違っていて、こちらもものすごく面白い。というか、偽史への試みと圧倒的な下ネタ(それはいやらしさとか下品さというよりくだらなさが印象として勝る)なんかがめちゃくちゃ阿部和重っぽくて、絶対に影響下にある(だからどうということもないけど)。  おそ...

映画もかなり好きなのだが、小説版は趣が違っていて、こちらもものすごく面白い。というか、偽史への試みと圧倒的な下ネタ(それはいやらしさとか下品さというよりくだらなさが印象として勝る)なんかがめちゃくちゃ阿部和重っぽくて、絶対に影響下にある(だからどうということもないけど)。  おそらく阿部和重がシンセミアやピストルズで試みた"土地の(偽)歴史"を"山椒魚の(偽)歴史"に置き換えたのがこの小説なんだろうなと思うけど、冨永昌敬の偽史への態度は、小説版ではその文言こそカットされているものの映画版ではコピーにすら使われたフレーズ 「本物とか偽物とかどっちでもいいの」に表れている。すでに消え去った過去について、「そうじゃないとは言い切れない」を建前に飄々とつづられる偽史のありさまは、現実でもあり非現実でもある実写映画という形態に身を置く冨永昌敬のぶれない軸のように感じる。

Posted by ブクログ

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