新版 白団 台湾軍をつくった日本軍将校たち 芙蓉選書ピクシス4

中村祐悦【著】

• 販売会社／発売会社: 芙蓉書房出版/芙蓉書房出版
• 発売年月日: 2006/09/30
• JAN: 9784829503836

商品レビュー

2009/10/11

国共合作して臨んだ対日抗戦。
何百万人とも言われる同胞を失った権力者が
戦後の国共内戦時、かつての敵から軍事支援を受けたという話しだ。

点と点をつなぎ合わせた史実ではあるが
実際に「白団」として台湾に渡った旧日本人将校から
話しも聞いてまとめられた本であるので
おそらく本当の話と受け取ってよいだろう。
だとしたら、この話しから何を思うのかというと
蒋介石という人物の懐の深さ、したたかさ、裏表・・・。

権力者というのはこういった人物なんだなと思う。

2008/02/14

中共に敗れて台湾へ入った国民党を支援するために、旧日本陸軍の軍人が戦後、ＧＨＱの目を逃れて密航していた！それだけでもショッキングな話だが、士官学校式の教育機関を作り、金門島の戦いでは大きな成果を挙げていたのである。
国際法の問題等を議論するものいいが、何とも興味をそそられるエピソードである。終戦時に国民党から受けた真心に対する「義」として自分からすすんで台湾へ向かった、というのもさわやかでよろしい（『蟻の兵隊』とは全く別次元だ）。岡村寧次は、生涯を通じて面白い人だと思う。