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丸山眞男 リベラリストの肖像 岩波新書
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丸山眞男 リベラリストの肖像 岩波新書

苅部直【著】

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丸山眞男 リベラリストの肖像 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 2006/05/19
JAN 9784004310129

丸山眞男

¥330

商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2023/01/18

丸山真男の生涯と思想について、評伝のかたちで解説している入門書です。 著者は、これまで丸山を批判する論者も擁護する論者も、ともに丸山を「体系建設型」の思想家として考えすぎたのではないかと述べています。そして、丸山がある座談会の席でのことばを参照しています。そこでの丸山の発言によ...

丸山真男の生涯と思想について、評伝のかたちで解説している入門書です。 著者は、これまで丸山を批判する論者も擁護する論者も、ともに丸山を「体系建設型」の思想家として考えすぎたのではないかと述べています。そして、丸山がある座談会の席でのことばを参照しています。そこでの丸山の発言によると、「体系建設型」の学者は自分の思考のうちにひとつの体系ができあがっており、個々の問題をどうやってその体系のうちに組み込むかと考えるのに対し、「問題発見型」の学者は「現実のドロドロした混沌のなかから新しい視角をみつけてゆく」姿勢をとるとされています。 たしかに、めざすべき到達点として「近代」のリベラル・デモクラシーの理念を置き、それに向かう途上にその時々の現実を位置づけていこうとする丸山の論法に着目すれば、「体系建設型」の思想家と見ることは可能でしょう。しかし著者は、政治について、あるいは日本の思想文化について、時代に応じてさまざまな議論を提示した丸山の軌跡には、むしろ「問題発見型」の色合いが濃いのではないかと論じています。こうした丸山の思想の特色を浮き彫りにするには、本書のような評伝という形式こそがうってつけだというべきなのかもしれません。 本書はこうした観点から、丸山の思想形成から戦後の華々しい活躍を経て、「個」と「理性」の分裂に直面した晩年の困難を、簡潔にたどっています。そして、時代のなかで「リベラルであるとはどういうことか」という問題をたえず問いなおしてきたことに目を向けながら、丸山という思想家のすがたをえがき出そうとしています。

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2020/09/26

丸山真男―リベラリストの肖像 (和書)2012年10月10日 16:38 2006 岩波書店 苅部 直 苅部直さんについては柄谷行人さんの長池講義でお目にかかったことがあり、そのうち著書を読んでみようと思いながらいました。それで最近、丸山真男さんが面白いと思い始め、苅部さんが...

丸山真男―リベラリストの肖像 (和書)2012年10月10日 16:38 2006 岩波書店 苅部 直 苅部直さんについては柄谷行人さんの長池講義でお目にかかったことがあり、そのうち著書を読んでみようと思いながらいました。それで最近、丸山真男さんが面白いと思い始め、苅部さんが書いているということもあってこの本を手の取ってみました。 非常に面白いです。これからでも丸山真男さんについて勉強して行きたいと考えています。 この本の最後に書かれていた・・・信頼できる「人間」を選ぶ・・・について、僕にとって、柄谷行人は信用できると思って考えてきたことと重なる。 柄谷行人さんもデモについて丸山真男さんの考えを話していたことがある。 面白い。

Posted by ブクログ

2020/06/06

丸山は愛読していますが、難しくて何度読んでもわからないことも多く、また安保闘争での演説の印象も非常に強くありました。 しかし、丸山の人生史を辿りながら、彼がどのような歴史的あるいは個人的文脈の中で、何を問題としてきたのかを明確にこの本がしてくれたおかげで、丸山の著作各々の意味と...

丸山は愛読していますが、難しくて何度読んでもわからないことも多く、また安保闘争での演説の印象も非常に強くありました。 しかし、丸山の人生史を辿りながら、彼がどのような歴史的あるいは個人的文脈の中で、何を問題としてきたのかを明確にこの本がしてくれたおかげで、丸山の著作各々の意味と連携がとても見えやすくなりました。 丸山の著作を読む上で、必須の一冊に思います

Posted by ブクログ

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