![元気なぼくらの元気なおもちゃ 奇想コレクション](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001548/0015485706LL.jpg)
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元気なぼくらの元気なおもちゃ 奇想コレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/05/20 |
JAN | 9784309621890 |
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元気なぼくらの元気なおもちゃ
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商品レビュー
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ウィル・セルフの短編集は、冒頭のフィッツジェラルドの短編のタイトルをサンプリングした「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」と、そのどんでん返した後日談の最後の1編、「ザ・ノンス・プライズ」が大好きで、その2篇は何度も読み返している。 タイトル通りの設定で家の地下室の壁床から発掘さ...
ウィル・セルフの短編集は、冒頭のフィッツジェラルドの短編のタイトルをサンプリングした「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」と、そのどんでん返した後日談の最後の1編、「ザ・ノンス・プライズ」が大好きで、その2篇は何度も読み返している。 タイトル通りの設定で家の地下室の壁床から発掘されるクラックでハッスルし始める兄弟、商品には手を出さず計画的に儲けを出していく兄とクラックヘッドの弟の話。兄の波瀾万丈な過去も、文章で表現される弟のトリップも最高だ、と思う1編。 その後日談は兄弟の立場が逆転している数年後、昔ドラッグを盗んだジャマイカのギャングに復讐を依頼された殺し屋にハメられ、小児性犯罪者として服役すことになる兄が勘違いで受講しはじめる刑務所内の文章講座で読むこと、それに書くことに目覚める話。 何度目かの再読のキッカケは偶然みつけたブログでこの2篇についての読み解きを見かけたから。曰く「ザ・ノンス・プライズ」で兄が書きあげる小説が冒頭の「リッツ・ホテルよりでっかいクラック」なのだ、という。なるほど。たしかにそう読める気もしてくる。あの太字ってそういうこと? いや、ちょっと設定が違うぽい気もする。けれどそう読んでみるのもきっと最高だ。 それに今回はその2編に挟まれた短編も通読してみた。ちょっと苦手だったという記憶を裏切ってどれも素晴らしかった。文章は乾いているけれど、同時にロンドンの曇り空(はじめてカバーを外してみたら本体もそんな色目だった)みたいに不穏で、湿り気のような不安にユーモアが混じった独特の空気をもった物語たち。そこには不思議な出来事も起こったり起こりそうで起こらなかったり、世界も自分も狂っていたり狂いそうになったり、謎は謎のまま、わからなさもわからないまま、人生も世界も解決せず、しかし小説はときに残酷にそれでも美しく幕を降ろす。そんな完全に今読みたい短編小説だった。全部最高。 そして、この小説たちも「リッツ〜」の後に”兄”が書いたものだと思い込めば、彼の小説家としての成長を想像し祝福しつつ、これはめちゃくちゃコンセプチュアルな短編集だった!とも思えてきて、それもまた最高なのだった。この短編集は出会いから特別だったのだけど、新しい読み方をゲットして更に大好きで特別な1冊になった。嬉しい。 この河出のシリーズ「奇想コレクション」は結構文庫化されているから、これも文庫化されたら嬉しいですね。
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図書館で。 やっぱりドラッグカルチャーみたいな作品ってよくわからないな~ よくわからないのが良いって評価なら自分はわかりやすく面白い作品の方が好きだし読みたいなって思う。虫の園はわかりやすかったですが。
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雨のハイウェイで、ヒッチハイカーを拾った精神分析医。解体されているのは、こいつなのか俺なのか―。嘘、嘘、嘘、嘘、みんな嘘っぱち。洒落た悪ふざけか、洗練された悪趣味か。壁の中のコカイン。害虫との共同生活。異性恐怖症者が飼う巨人。刑務所の創作教室…退屈な通俗性を揺さぶり、ツマラナイ日...
雨のハイウェイで、ヒッチハイカーを拾った精神分析医。解体されているのは、こいつなのか俺なのか―。嘘、嘘、嘘、嘘、みんな嘘っぱち。洒落た悪ふざけか、洗練された悪趣味か。壁の中のコカイン。害虫との共同生活。異性恐怖症者が飼う巨人。刑務所の創作教室…退屈な通俗性を揺さぶり、ツマラナイ日常をひっくり返す、現代イギリスを代表する奇才の本邦初短篇集。
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