フューチャー・ポジティブ 開発援助の大転換

マイケルエドワーズ【著】, CSOネットワーク, 杉原ひろみ【企画・監修】, 畑島宏之, 鈴木恵子, 粒良麻知子【訳】

• 販売会社／発売会社: 日本評論社/日本評論社
• 発売年月日: 2006/05/30
• JAN: 9784535554160

商品レビュー

2013/05/06

これでもかというほどに情報量が豊富かつ質も良く、そのうえ読みやすい。専門書としては一級品なので、学生にお薦め。

2011/06/25

問題なのは政治体制だ。
農業の振興は、低投入で持続可能な農業を通じて行われるべきか、それとも緑の革命のような技術革新で急速にすすめられるべきかは専門家の間でも意見が分かれる。
発展に王道なし。
貧困問題は常に政治問題であり、誰が何の権限で意思決定をし、有利な状況を確保し、資源をいかに分配するかにかかっている。
政策目標があまりにも多すぎる。

2007/03/16

「真の自由は、多謝との関係を通じてのみ達成できる。なぜなら、互いが結びついている世界では、あなたの安全が保障されない限り私は決して安全にならないし、他の人たちが満たされない限り、自分も満たされることはないからだ。」（第10章）

「パックス・アメリカーナ」と対向している「グローバル・ガバナンス」のアプローチで、国際協力の責務やプロジェクト再考、現状と課題をふまえつつ、21世紀の開発や国際協力の在りかたを提示しています。

ODA実施機関やNGOの組織改革といった話にとどまらず、個人の自己変革まで話が及んでおり、前向きな未来「Future Positive」を考えるうえで、非常に有意義な一冊だと思います。