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信長軍団に学ぶ処世の法則
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信長軍団に学ぶ処世の法則

加藤廣【著】

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信長軍団に学ぶ処世の法則

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所/PHP研究所
発売年月日 2006/06/09
JAN 9784569649832

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商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2012/04/03

信長が快進撃を続けている頃の歴史小説を読むのは好きで、今でも楽しく読ませてもらっていますが、この本の著者の加藤氏が指摘しているように、その下で働いている武将は本当に大変だったと思います。 給料は完全に成果主義で、過去の実績を積んでいてもリストラされます。信長の下で順調に出世を...

信長が快進撃を続けている頃の歴史小説を読むのは好きで、今でも楽しく読ませてもらっていますが、この本の著者の加藤氏が指摘しているように、その下で働いている武将は本当に大変だったと思います。 給料は完全に成果主義で、過去の実績を積んでいてもリストラされます。信長の下で順調に出世をしていたとされる明智光秀はクーデターに成功し、信長を裏切った武将も何人かいます、秀吉や家康は上手にかわしていたようですが、彼らの苦労も偲ばれます。 この本では織田氏を支えた何人かの武将がとった行動から、特に中高年サラリーマンが会社において上手に過ごすべきヒントを与えてくれています。 以下は気になったポイントです。 ・平成の「平」は、大化改新から数えて247の年号の中で、7回使われているが、いずれも疫病、凶作、大乱の時代ばかりで、南北朝の「正平」を最後に600年以上使われることのなかった字である、「成」は初めて使用される(p37) ・織田信長を過大評価した原因として、1)時代の流れへの便乗、2)経済学の基礎知識不足、3)信長の生い立ちからくる精神構造の医学的分析の欠如、にある(p43) ・信長をたたえる、兵農分離・楽市楽座について、尾張において兵農分離は「策」ではなく「事実」、絹の生産がメインであり女性労働によるものであったので男が兵役に専念できた、絹を安全に運ぶために必要な策として、中間流通コストを排除する楽市楽座があった(p53) ・大量殺人として、1571年比叡山延暦寺(4000人)、1574年伊勢長島の一向一揆(2万人)、1575年越前一向掃討戦(1万人)がある、最後の殺戮は、新参の荒木村重がやらされた(p74) ・秀吉は所領の12万石のうち、弟に8500、妻の弟の浅野氏に3800、蜂須賀:3200、竹中:1053石、100石以上68人で、総俸給は6.3万石で労働分配率は50%であり、かなり気前が良かった(p81) ・2つの道が2つともダメであれば第三の道を探せ、という秀吉が行っていた考え方は、現代にも役立つ(p89) ・柴田秀家が上杉と戦ったとき、匍匐前進してくる上杉軍に対して織田軍自慢の鉄砲隊はまったく役にたたず、惨敗した(p99) ・1980年を基点(100)とすると、1997年(バブル終結)までに付加価値の伸び(238)、利益の伸び(180)をはるかに超える人件費(290)を払っていた、実数でみると利益1に対して人件費6、つまり人件費を1割減らせば利益は6割増える構造になっていた(p137) ・子飼い中高年の処世術、1)優秀な若手後輩とは対立しない、2)過去の功績は自分で語らない、3)悪口は絶対に言わない、4)己の分を心得て生きる、である(p149) ・当時の兵の動員力は家禄の3%、50万石ならば1.5万人である(p157) ・トップに立つ者にとって、「けち」と「強欲」は、基本的欠落要件である(p161) ・荒木村重の悲劇がサラリーマンに教える教訓として、1)人生には美学が必要であるが、その美醜は紙一重で転変する、2)決断の時期を決めるのがポイント、遅すぎる場合はしないほうがまし?(p178) ・上杉謙信の死、石山本願寺の崩壊により、信長は朝廷権力の形骸化を開始、1)皇子(誠仁親王)へ信長の造った御殿(二条城御所)への移動、2)誠仁親王の若君に信長の猶子になうることを要請、3)現天皇(正親町天皇)の退位要求、である(p183) ・長島と杉浦は二人とも南海から小遣いをもらいつつ、大学卒業の南海入団を約束していた、長島は反故にして巨人へ入団、杉浦は約束通り入団(p195) ・秀吉の処世術で見事なのは、1)上司選びの視点、2)危機に際しての水平思考、である(p196) ・組織とは、激しく動く要素と、ゆっくり動く要素、中間の要素がうまくバランスして初めて活性化して長期にわたって機能する(p203) ・人の意見には耳を傾けても、最終判断は自らが行う民主独裁こそが、変革期の時代に求められる強いリーダー像である(p204) ・日本の産業社会に年功序列が導入されたのは、第一次世界大戦以後である、平工、伍長、組長、工手、職長へと30年に渡って昇進する職制秩序の導入は、終身雇用制とともに導入された、その背景として、1)労働力の解雇は損失である、2)多数の臨時工の存在があった、人手が過剰な社会であったので年功序列が必要であり可能であった(p217) ・江戸時代には「士農工商」という身分差、明治以降は「華士族に対する平民」差別、大正以降はブルーカラーの差別が歴然とあった(p221) ・年功序列を這い上がってきた人物に、年功序列を無視する人を評価できない(p225)

Posted by ブクログ

2009/05/14

秀吉がうまいことやったってことがわかった。 タイミングをつかむことが、 その人の人生が良かったか悪かったを決めるという考え方が面白かった。 作者の言い切る文章は、すこし味が悪いが。 いい勉強になった。

Posted by ブクログ

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