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史記 世家(2) 新書漢文大系32
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史記 世家(2) 新書漢文大系32

吉田賢抗【著】, 瀧康秀【編】

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史記 世家(2) 新書漢文大系32

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明治書院/明治書院
発売年月日 2006/05/27
JAN 9784625663567

史記 世家(2)

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2017/08/19

孔子や劉邦配下の功臣を取り上げてその事績を記している。私が及ぶべくもない孔子の一生に関しては、やはり共鳴が激しく、涙なしには読めない。とはいえ、深く思うのは、孔子が天を仰ぐほどの知見を残しながらも、媚び諂う者に囲まれず、最期まで明るい生き方をしていたことである。天分に恵まれた秀吉...

孔子や劉邦配下の功臣を取り上げてその事績を記している。私が及ぶべくもない孔子の一生に関しては、やはり共鳴が激しく、涙なしには読めない。とはいえ、深く思うのは、孔子が天を仰ぐほどの知見を残しながらも、媚び諂う者に囲まれず、最期まで明るい生き方をしていたことである。天分に恵まれた秀吉も人が変わったように疑り深くなったのに対し、韋編三絶の故事もあるように孔子は何しろ明るかった。私は孔子の弟子のつもりで学ぶ日々だが、それでも孔子が頑強に礼儀作法の型を守ろうとする姿勢には習う気が起きず、むしろ兵士とごろ寝していたという呉子の方に共感してしまう。私のことはともかく、前漢の功臣についても、その伝記は処世の知恵で満載であり、一つに功を重ねて声価を高めると、妬む者だけでなく、疑う者も現れて、当人は卒然と危地に陥ることである。かと言って、謀略を巡らす気は起きないが、これに学んで緊張は持すべきだ。ともかく、いい本だった。

Posted by ブクログ

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