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島暮らしの記録
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 1999/07/26 |
JAN | 9784480837059 |
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
冨原眞弓さんのあとがきが素晴らしい。 トーべの人となりや、フィンランドの人々の気質を伝えてくれるお陰で、『島暮らしの記録』がさらに魅力を増している。 島の写真が見れるのも嬉しい。家族アルバムから借りたという、猫のプシプシーナを抱く母親ハムの笑顔がいい。 そしてトーべ達女性三人に...
冨原眞弓さんのあとがきが素晴らしい。 トーべの人となりや、フィンランドの人々の気質を伝えてくれるお陰で、『島暮らしの記録』がさらに魅力を増している。 島の写真が見れるのも嬉しい。家族アルバムから借りたという、猫のプシプシーナを抱く母親ハムの笑顔がいい。 そしてトーべ達女性三人による島暮らしの、なんとも自由闊達なこと! 嵐が来ても竜巻が通り過ぎても、大切なボートさえ陸に引き上げておけば、あとは楽しむべし。 いたずらっ子が遊んでいるようで、一方で本当にかいがいしく働く。 笑いとばしているけれど、夏とはいえども海に囲まれた小さな島で暮らしていくのは、なかなかにハード。労働を楽しめないと無理だよね。 さらっとした日々の生活のエッセイの中に、幸福を噛み締めたくなる大切な瞬間、瞬間がある。 思い出すだけでいつでも新鮮な気持ちに戻れる素晴らしい一日の記憶や悦びが詰まっていて、読んでいて嬉しくなった。
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私の感性が鈍いのか、本文よりもあとがきで理解度が高まりました トーベ、お母さんのハム、友達のトゥーリッキは3人とも芸術家 島暮らしをした日々のエッセイ、生活記録です 途中で写真があってイメージが湧きました 島で暮らすなんて、すごく大変そうだけど、不自由さや不便さも楽しんで暮ら...
私の感性が鈍いのか、本文よりもあとがきで理解度が高まりました トーベ、お母さんのハム、友達のトゥーリッキは3人とも芸術家 島暮らしをした日々のエッセイ、生活記録です 途中で写真があってイメージが湧きました 島で暮らすなんて、すごく大変そうだけど、不自由さや不便さも楽しんで暮らしているのを感じました 自然の凄さも感じました!
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1964年、フィンランド。トーベは恋人のトゥリッキと共に、岩礁でできた無人の小島に自分たちと母が暮らすための住まいを建てると決める。小屋ができあがるまでのてんやわんやの日々、島の先住民である海鳥たちとの闘い、荒々しい海とボートと漁、女三人と猫の生活をさらりと書き上げたエッセイ。 ...
1964年、フィンランド。トーベは恋人のトゥリッキと共に、岩礁でできた無人の小島に自分たちと母が暮らすための住まいを建てると決める。小屋ができあがるまでのてんやわんやの日々、島の先住民である海鳥たちとの闘い、荒々しい海とボートと漁、女三人と猫の生活をさらりと書き上げたエッセイ。 画家であり作家のトーベ、グラフィックアーティストのトゥーティ(トゥリッキ)、挿絵画家だったトーベの母ハム。全員アーティストの女三人が、部屋の仕切りが一つもないほど小さな家で同居する。しかも外は無人の岩礁、屋根には騒音を立てる鷗の大群。それらをぐるっと取り囲む海。 ちょっと気がおかしくなりそうではあるが、女二人が無人島に自分たちのための家を建てるというのがまずワクワク。ちなみに海面が凍る冬のあいだは基本的に街に戻るのだが、一回だけ冬に島を訪れた際の記憶もしるされている。海面の氷が溶けだすときってそんなに一瞬なんだ。 小屋の建設過程を綴るトーベの筆致は簡素ながら、実作業を担った大工のブルンストレムの手記と並べられることで当時のはしゃいだ気持ちが伝わってくる。他にもさりげなくハムの手帳やトゥーティの荷造りメモなどが巧みにテクストに混ぜ込められ、実際には島を離れたあとに書かれた回想であるにもかかわらず、現在形かのようにみずみずしい語りで荒涼とした、けれど魅力的な島の暮らしが描きだされる。トゥーティが岩礁や海の風景を描いた挿絵と、ハムがファンタジックに描いた島の地図もすばらしい。この小さな本は三人の合作なのだ。 トーベとトゥーティは91年まで島にいた。そのあいだに二人は話題もなくなり口数が減っていったが、「ふと考えた。島のそばを通りかかった人が、灯のともった窓を見て、島に上陸し、岩山を登り、ノックの前に窓から室内をのぞくのは非礼と知りつつ、ついのぞいてしまう。すると、二人の人間がランプのある机を挟んで向かいあい、言葉をかわす必要もなく、それぞれが自分の仕事に専念する、そんなのどかな情景を眼にするのだ」と、トーベは俯瞰で自分たちの幸せを噛み締める。 海鳥たちの攻撃性や島のハマムギを根絶やしにした自分たちのおこないを振り返る語り口はユーモラスで、老いて島を離れるにいたってさえトーベとトゥーティは次に小屋を使う人のために遊びを仕込んでおく茶目っ気を忘れない。訳者あとがきに添付された写真を見ても、二人は島で遊ぶ夏休みの子どものように見える。 30年近い日々を描くには短すぎるこの「記録」が、どこまでリアルでどこまでフィクションなのかはわからない。しかも作中、トゥーティが過去のトーベ作品の記述を修正してほしいと言い募る箇所があり、これを詳細に書き留めたトーベはこの本も嘘だらけだと舌をだしているようにも思える。 でもそんなことはどうでもいい。二人が最後にあげた凧のように、ふわりと飛んでいこうとする記憶の糸をたぐりよせる手つきの、この軽さがいいのだ。これだけでいい、と言い切れる荷物の少なさに憧れずにいられない。
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