1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

開発主義の暴走と保身 金融システムと平成経済 日本の現代7

池尾和人【著】

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥2,640

¥220 定価より2,420円(91%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版/NTT出版
発売年月日 2006/06/02
JAN 9784757140981

開発主義の暴走と保身

¥220

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/12/18

211217池尾和人 開発主義の暴走と保身2006 1.「日本経済の中期的課題二つ」 ①社会保障制度を含む財政システムの再構築  バブル崩壊による民間の過剰債務を政府部門に付け替え、負担は更に加重 ②次世代の人的資本の質を維持・向上させる 2.政策レジームの再検討「開発主義」(村...

211217池尾和人 開発主義の暴走と保身2006 1.「日本経済の中期的課題二つ」 ①社会保障制度を含む財政システムの再構築  バブル崩壊による民間の過剰債務を政府部門に付け替え、負担は更に加重 ②次世代の人的資本の質を維持・向上させる 2.政策レジームの再検討「開発主義」(村上泰亮) 産業化の促進を目的として、政府が市場に介入する政策レジーム ①費用低減傾向のみられる産業について、その成長可能性を維持し   高めることを意図した産業政策 ②産業化の過程で生じかねない社会的緊張を緩和するための分配政策 3.80年代後半「信用膨張→バブル→バブル崩壊」開発主義金融システムの暴走 ①超金融緩和政策+人為的低金利政策→貸出の超過利潤、貸出増強インセンティブ ②銀行のコーポーレート・ガバナンスの弱さ 護送船団行政 4.失われた平成30年 過剰設備調整の遅れ 間接金融の特徴

Posted by ブクログ

2013/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 開発主義金融(護送船団方式)の問題点を指摘した著書。  開発主義は産業化の促進を目的に、政府が市場に対して介入する政策レジーム。これによって既存の金融機関を保護すると同時に、抜け駆けの防止につなげていく。このような相対型・銀行中心の金融システム(⇔市場型金融システム)は取引関係を基盤としているので貸出先の企業の経営が悪化してもそれが一時的なものだと見なされる時は支援を行う。  抜け駆け防止によるイノベーションの低下(英米に比べ、金融商品開発の遅れ)。相対型・銀行中心の金融システム特有の弊害である構造的な変化を一時的なものと見誤り、構造調整を遅らせてしまったが故の不良債権問題の深刻化。このような問題の解決のために「金融ビックバン」をはじめとする金融システムの再構築、そして市場型間接金融のチャネルの確立について論じる。  開発主義が確立した歴史(1940年体制)から高度成長、バブル、そしてリーマン前までが時系列的に整理された金融史。

Posted by ブクログ

2012/09/19

国民新党の反対で、日本銀行審議委員になれなかった経済学者の書いた本を読みました。非常に興味深い本でした。若いころの本は、理論的なものでした。理解しているかどうかは疑わしいですが、学部生のころ全部読みました。ただし、この本は、そんな本ではありません。しかし、著者の情熱が伝わってくる...

国民新党の反対で、日本銀行審議委員になれなかった経済学者の書いた本を読みました。非常に興味深い本でした。若いころの本は、理論的なものでした。理解しているかどうかは疑わしいですが、学部生のころ全部読みました。ただし、この本は、そんな本ではありません。しかし、著者の情熱が伝わってくる本です。興味を持ったのは、バブルの発生要因です。バブルの発生要因は、二つの要因に由来します。第1の要因は、マネーサプライの異常な上昇です。これは、仕方がない側面があります。この時期、日本は、急激な円高に直面していました。円高を避けるためには、日米間の金利差を維持する必要がありました。そのため、マネーサプライを大幅に上昇させる必要がありました。第2の要因は、日本企業の高揚感です。そのころ、欧米は、スタグフレーションに苦しんでいました。それに対して、日本経済は好調でした。これが、日本の企業の経営者に高揚感をもたらしました。これからは、アメリカではなく、日本が、世界経済をリードしていくという高揚感です。この気分は、よく分かります。僕も、そう思っていました。どんなに非合理的な地価、株価も、この高揚感により無視されました。金融の専門家らしく銀行の行動も分析しています。高度経済成長期において、資金需要は、常に、超過需要でした。それに対して、石油危機以降、資金の超過供給に転じました。この時点で、銀行の拡大路線は終わるべきでした。パイの縮小を前提とした再編に向かうべきでした。しかし、日本の銀行は、土地、株等への融資を進めて、拡大路線を採用しました。その結果、バブルが生まれました。再読の価値があります。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品